2014年 ウィンダム選手権

パワーランキング:ウィンダム選手権

2014/08/12 15:50

By Rob Bolton, PGATOUR.COM

初出場だった昨年大会では15位、今年は優勝番付4位にランクインした松山英樹※画像は2014年「全米プロ」最終日

シーズン最後のメジャー大会が歴史の1ページとなった今、PGAツアーのメンバーは今週の「ウィンダム選手権」に戻ってくる。ここでの成績によっては、フェデックスカップのプレーオフへの出場できる可能性もあるのだ。

フェデックスカップのポイントランキングでトップ125の者だけが、PGAツアーの2014-15年シーズンのシード権を確保する(125位内の選手もまた、来季のフルシード権を獲得する)。今年で75回目を数える「ウィンダム選手権」ではおなじみのテーマだ。また同大会だけで8度の優勝を手にしたサム・スニードは、1938年の第1回大会で勝利した。

今大会の会場となるのは、今年で7年連続となるセッジフィールドCCのドナルド・ロスが設計したコース。(セッジフィールドは1938年から1976年の間も、同大会の主催または共催を務めてきた)。このコースはパー70、平均アンダーパーという点で、難関5コースに選ばれていた昨年までは、比較的手ごわい存在だった。「69.972」という平均スコアはここ最近では最も高い。パーオン率は大会でも低い66.81%で、ピンまでの平均距離は大会で最も高い、36フィート8インチ(約13メートル30センチ)。一連の数字は2013年の全コース中10番目に高かった。

各ホールでのスコアも総じて高く、セッジフィールドで再び大会が行なわれるようになってから、昨年覇者のパトリック・リードがマークした通算14アンダーの「266」が最も高いスコアなのは驚くに値しない。リードはPGAツアーで大躍進する中、パーオン率で1位、ピンまでの平均距離で2位、そしてパットのスコア貢献率では5位とした。その状態ならば、今週も好成績が期待できるだろう。セッジフィールドは全長7,127ヤードなので、ティショットでは精度よりも距離が望まれるからだ。

今大会では会期中を通じて天候に恵まれるという予報の中、156名が参戦。週末後半には雨の可能性もあるが、おおむね乾燥し、晴れた日が続く。気温は華氏80度台後半(摂氏30度~32度)で、風はそよ風程度だろう。

パワーランキング:ウィンダム選手権

1位:アーニー・エルス
急きょ参戦のエルス。先週の「全米プロゴルフ選手権」では最終日に「65」をマークし、7位タイでフィニッシュ。「RBCカナディアンオープン」では12位タイ、「WGCブリヂストンインビテーショナル」では26位タイだった。昨年大会では20位タイを記録している。

2位:パトリック・リード
昨年大会の覇者。初出場となった先週の「全米プロゴルフ選手権」では59位タイだった。その前週の「WGCブリヂストンインビテーショナル」にも初出場し、4位タイに。

3位:ブラント・スネデカー
バルハラでは15位以内に入り、上がり調子なのは間違いない。直近7試合中6試合で25位内に入った。セッジフィールドでは2度のトップ10入りを果たしている。

4位:松山英樹
「全米プロゴルフ選手権」ではギリギリで予選を通過し、36位タイに浮上。これで(PGAツアーでは)8試合連続の予選突破となった。初出場だった昨年大会では15位。

5位:ティム・クラーク
バルハラでもファイヤーストーンでも手ごわい存在だった彼だが、セッジフィールドのほうが相性は良い。2008年大会では6位タイ、2012年大会では単独2位だった。3週間前の「RBCカナディアンオープン」で優勝したばかり。

6位:ブライアン・ハーマン
PGAツアーの大会で最も新しいアメリカ人優勝者(「ジョンディアクラシック」)。レフティの彼はその後3試合に出場し、すべて予選を通過した。セッジフィールドでの昨年大会では3位タイ。

7位:ニック・ワトニー
「全米プロゴルフ選手権」では初日から3日目までアンダーパーで回り、最終的に33位タイに。「RBCカナディアンオープン」では12位タイ、「バラクーダ選手権」では8位タイだった。

8位:ジョン・ハー
セッジフィールドでの過去2大会は、いずれもトップ20入りでフィニッシュ。このうち昨年大会では2日目に自己ベストの「62」をマークし、3位タイとした。2週間前の「バラクーダ選手権」でも3位タイ。

9位:ウェブ・シンプソン
ここ数ヶ月フォームが安定せず、トップ3入りも何度か逃したであろうシンプソン。だが2011年大会の覇者の彼は、過去4度の出場で22位タイかそれ以上の好成績を収めている。

10位:ビル・ハース
出場する試合で予選を通過し続けるものの、優勝争いにはあと一歩及ばずのハース。セッジフィールドでの過去5大会では、一昨年と昨年を含む3度のトップ20入りを果たしている。

11位:ブルックス・ケプカ
今回が初参戦となるケプカ。フェデックスカップのプレーオフに出るには優勝あるのみ。バルハラでは15位タイで、パーオン率では6位タイだった。

12位:ジャスティン・ヒックス
「RBCカナディアンオープン」では単独3位、「バラクーダ選手権」では単独2位とキャリア最高のフィニッシュが続き、好調ぶりを見せている。

13位:カール・ペターソン
賞金王のペターソンは、セッジフィールドでの(近年では)最初となる2008年大会で優勝。以降、2度の4位タイも記録している。また、コースレコード(61)保持者の1人でもある。今年6月には「フェデックス セントジュードクラシック」と「トラベラーズ選手権」でそれぞれトップ10入りした。

14位:フレディ・ヤコブソン
2010年大会の最終日で自己ベストの「62」をマークし、キャリア最高の12位タイを記録したヤコブソン。今回はそれ以来の参戦だ。今季は9度のトップ20入りを果たしている。パットのスコア貢献率では6位。

15位:フランチェスコ・モリナリ
今回が初出場となるイタリアのモリナリ。「ザ・プレーヤーズ選手権」で6位タイに入って以来、メジャー大会やWGC以外のPGAツアーの試合となる。

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