2014年 ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション

さらなる高みを求め、トレーニングに精を出すゴルファーたち

2014/01/16 13:52

ところでタイガーがもたらした真の影響を知りたいかい? いま教えようではないか。

ゴルフ界で最初にトレーニングの重要性を唱えたゲーリー・プレーヤーは、“フィットネスのゴッドファーザー”と呼ばれるジャック・ララーンのような存在といえるだろう。しかしウッズは、もっと近代的な概念を持ち込んだのだ。ウッズの行動は当初、平均的というよりも変則的に見られていた。

“平均的”という言葉は、我々には耳障りのする言葉かもしれない。以前に大統領が警告した、スポーツ&フィットネス会議からいくつかを引用してみよう。

・子供のうち3人にひとりしか、毎日身体を使った遊びを行っていない(メールやTVゲームはカウントされない)

・両親に限っては、わずか5パーセント以下の成人しか毎日30分以上の運動を行っていない(もちろん日々の飲酒や、冷蔵庫への行き来はカウントされない)

・メールやゲームと言えば、昨今の子供たちは一日に7時間半以上もの時間を、スクリーンの前(TV、パソコンなど)で費やしている。実際に直近のシカゴへの出張の際は、iPadで遊ぶ(正確には2つのiPadを使いこなす)幼児を目撃した

・ダイエットは重要なキーだ。1970年代から、全米各地のファーストフードレストランの店舗数は2倍以上に膨れ上がった。現在の典型的なアメリカの食事療法は、4つのカテゴリーにポイントを置き、推奨する摂取量レベルを明確にしている。固形脂肪や糖分からのカロリー、洗練された穀物類、ナトリウム、飽和脂肪の4つだ。

・アメリカ人が食べる野菜、フルーツ、穀物類、油分などは、推奨される毎日の摂取量を下回っている。2009年から2010年のデータによれば、7,800万人の成人と1,250万人のティーンエイジャーは肥満体とされる。その結果、2030年には約半数のアメリカ国民は肥満となるそうだ。体重超過のティーンエイジャーの70パーセントは、将来的に体重超過か肥満体の成人となる。

トレーニングが直結するゴルフへの効果≫
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