さらなる高みを求め、トレーニングに精を出すゴルファーたち
By Brian Wacker, PGATOUR.COM プロゴルファーはアスリート?
ゴルファーは、アスリートなのだろうか? これについての討論は、ゴルフのゲーム自体とほとんど同じくらい古くから交わされてきた。
年々、いろいろな意見が細かく分類されるようになってきた。トッププロたちはあらゆる面でエリートだ。もちろんフィットネスの分野においても。
「タイガー(ウッズ)やビジェイ(シン)がゴルフ界にフィットネスの概念を持ち込んだ」と語るのはジェフ・フロンク氏。彼はシンの以前のパーソナルトレーナーで、現在はジム・フューリック、ビリー・ホーシェル、マット・エブリー、バド・コーリーなどのゴルファーを担当している。「彼らのような若手はアスリートに近づいているよ。まるでアスリートのようだ」。
フロンク氏は、アスリートとは何たるかを熟知している。フィットネス界における彼の25年のキャリアには、ニューヨーク・ジェッツや、最近ではジャクソンビル・ジャガーズといったNFL(米国フットボールリーグ)の名門チームでの指導経験が含まれている。
「スポーツそのものが変化しているね。(ゴルフ競技に)一流のスポーツ選手が入ってくるようになってきた」と、フロンク氏。
もちろんほとんどのファンが目にする光景は、18ホールをラウンドしたり、練習場でボールを打ったりする姿であって、6歳の甥っ子にパターゴルフで勝つために必要な程度の努力としか見えないのが現実だ。
「中にはビールを愛飲する、ビール腹がお似合いのアスリートらしからぬ人もいるからね」と、ホーシェルは語った。「確かに私たちは、プレー中は走らないし、ジャンプもしないし、競い合うこともしない。我々はパワーを伝達させるスイングを作るので、このこと自体はアスレチックな行為には見えないでしょう。でも実際は、とてもアスレチックなんだけどね。バスケットでダンクを決めるほどの身体能力があるゴルファーがいるくらいですから」。
ダスティン・ジョンソンやキーガン・ブラッドリーは、アスリートの要素を備えたゴルファーと言えるだろう。
ちなみにジョンソンはかつて、サイコボールと呼ばれる大きなボールの上に立ったままスイングして、的に見立てた雑誌の表紙に見事にボールを命中させた。どれほど難しいのか、試しにやってみるとよいだろう。くれぐれもケガをして病院通いとならないことを祈る。
アスリート的なゴルファーは、他にもいる。ゲーリー・ウッドランドはゴルフに転向する以前、大学時代はバスケットをしていた。セルヒオ・ガルシアはサッカー選手としても名高いし、マット・クーチャーはテニスを得意とする。