2013年 OHLクラシックatマヤコバ

優勝争い本命は? パワーランキング/OHLクラシックatマヤコバ

2013/11/12 18:06

By Rob Bolton, PGATOUR.COM Fantasy Columnist

前週は惜しくもツアー初優勝を逃したB.ベアード。メキシコの地でリベンジなるか(Getty Images)

2013-14年シーズンより新たに「フェデックスカップ」ポイントの加算対象となった6大会の中で、今週開幕する「OHLクラシックatマヤコバ」は、最もポイントを稼げる大会ではないかと言われている。込み入ったスケジュールを一新した結果として、あらゆる面に改善がなされた。メキシコのプラヤ・デル・カルメンを舞台に、エル・カマレオンゴルフクラブで行われるこの大会は、2013年のツアー最終戦となる。この大会はすでにポイント加算対象と発表されているが、今後もポイント対象外だった大会が新たに加算対象となっても、もはや驚くべき事例とはいえない。

2011年11月、スペインのマドリッドに本社を構え「病院や鉄道建設の世界的リーダー」と称されるOHLは、本業以外にも多くのソリューションビジネスを手がけている。そんな彼らはPGAツアーと2018年までのスポンサー契約を結んだ。冠協賛大会の開始が2013年までずれ込んだ見返りとして、PGAサイドは2013年の最後の大会として日程を調整した。賞金総額は600万ドル(230万ドル増)で、前述の通り「フェデックスカップ」ポイントが付与される。さらに今大会の優勝者は初めて「マスターズ」へ招待されることになった。

これらの改善点からも分かるように、今年の参加選手は過去7年間の中で最多となる132名に増加。2012年には、全長7,000ヤード以下の8コースの中では最も難しいと言われたエル・カマレオンでしのぎを削ることになる。このコースはパー71(36-35)で、全長は6,987ヤードだ。平均スコアは「71.651」(2012年)で、これはPGAツアーが実施されるパー71のコースの中において、2年連続で5番目に難度の高いコースとされている。

エル・カマレオンゴルフクラブは、8番ホールがパー5となる以前の2007年から2009年の間は「パー70」のコースだった。2012年以降の最新レイアウトでは、元来の1番・2番・3番ホールが7番・8番・9番ホールに移動。それに伴い4番から9番ホールを1番から6番ホールへ設計を変更し、よりラウンドしやすいような改善が図られた。さらに554ヤードの2つのロングホールが5番と7番にレイアウトされ、中盤の3ホール中2ホールにパー5ホールが置かれることとなった。

これまでは2月開催だったため、このコースの11月のコンディションはこれから様子を見ることとなるが、少なくとも分かっているのは、週を通して降雨の予報が出ていることだ。気温は華氏80度(約摂氏27度)半ばまで上昇し、リビエラ・マヤ沿いに吹く海風はプレーに影響を及ぼすだろう。これは年間を通してこのコースでのプレーを難しくする要素のひとつだ。2012年の記録では、フェアウェイキープ率は60.14%と低く(PGAツアー内で20位の低さ)、パーオン率は63.59%(同21位)、パーセーブ率も55.97%(同18位)と高くない。グレッグ・ノーマンがデザインしたコースは、コンディションに関わらず、ベテランのボールストライカーにとってはプレーしやすいコースと評判だ。

【パワーランキング】

1、ブライアン・ゲイ
2008年大会の王者は、エル・カマレオンの舞台では歴代2位の賞金を稼いでいる。2009年は20位タイ、2011年は5位タイ。先週の「マックグラッドリークラシック」は4位タイだった。

2、ダニエル・サマーヘイズ
昨年の「OHLクラシックatマヤコバ」では2日目を終えて首位タイ、3日目を終えて単独首位だったが、結果は5位タイに終わった。「マックグラッドリークラシック」は10位タイ。

3、ブライニー・ベアード
「マックグラッドリークラシック」の2位タイという好成績は、「OHLクラシックatマヤコバ」で飛躍するきっかけとなるかもしれない。今大会は6度出場してすべて予選通過、トップ10が3度、トップ15が2度と相性が良い。

4、ティム・クラーク
今大会初参加となる。「マックグラッドリークラシック」では、最終日に9バーディを奪い「62」を記録し2位タイとなった。これで「10年連続でトーナメント2位」の記録を伸ばした。

5、チャールズ・ハウエルIII
「マックグラッドリークラシック」では最終日に「71」と崩れ、トップ15から脱落し27位タイとなった。メキシコでのラウンドも豊富で「OHLクラシックatマヤコバ」では4度予選通過し、3度のトップ20入りの実績がある。

6、J.J.ヘンリー
今シーズンは出場した大会3戦すべてで予選通過し、2度のトップ20入りをマーク。「OHLクラシックatマヤコバ」は4度出場し2009年に2位、昨年は9位タイと好相性だ。

7、チャーリー・ホフマン
2013?14年シーズンに入り好調をキープしている。「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」で単独4位、「マックグラッドリークラシック」では22位タイ。目下オールアラウンドで26位につけている。

8、ライアン・ムーア
今大会初出場となる。獲得賞金とトータルドライビングは1位。パーオン率と、10フィート以内のパット成功率(68回中65回成功)は共に17位タイ。

9、マット・エブリー
「マックグラッドリークラシック」では最終日終盤のボギーが響き、7位タイに終わった。2012年の「OHLクラシックatマヤコバ」では3位タイ。

10、ケビン・スタドラー
「マックグラッドリークラシック」の10位タイを含め、直近の2試合は共にトップ20フィニッシュ。「OHLクラシックatマヤコバ」は6回出場してすべて予選通過。4度のトップ20入りで、昨年は16位タイだった。

11、ジョン・センデン
「マックグラッドリークラシック」では2012年夏「ジョンディアクラシック」以来となるPGAツアーでのトップ10入りを果たした。今大会は初出場。パットのスコア貢献率は15位。

12、ロバート・ガリガス
今シーズン3度の大会は全て25位以内。アジャスティッドスコアリンクで5位、オールアラウンドランキングは7位。

13、グレッグ・チャルマース
2013 年は35位以内が2度のみ(いずれもトップ10以内だった)と振るわず。心機一転2013-2014年シーズンは15位タイと10位タイの成績を挙げている。

14、スコット・ブラウン
今シーズンは「マックグラッドリークラシック」での4位タイを含め2度のトップ5入り。パットのスコア貢献率13位、オールアラウンドは39位。

15、ブレンドン・トッド
「マックグラッドリークラシック」では最終日に「71」と崩れ16位タイに終わったものの、PGAツアーと欧州ツアーにまたがり、最近出場した20試合で14度目のトップ20入りを果たした。

2013年 OHLクラシックatマヤコバ