By Sean Martin, PGATOUR.COM

松山が2010年の「アジアパシフィックアマチュア選手権」で優勝して出場権を手に入れた2011年の「マスターズ」で初めてのメジャー大会に出場したのは彼が僅か19歳の時だった。その時彼は27位タイで大会を終え、ローアマチュアの栄冠に輝いた。さらに「アジアパシフィックアマチュア選手権」で2年連続優勝を果たして出場した2012年の「マスターズ」でも予選通過を果たしている。

「『マスターズ』でプレーして毎年出場したくなりました。そのためにはもっと練習しなければならない事は分かっていました」と松山は述べた。「その目標を胸に練習に臨んでいました」

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今週、松山には再び新しい試練が待ち構えている。ミュアフィールドビレッジでの大会に出場経験が無いのは今回の「プレジデンツカップ」では彼のみである。しかし、今週戦う手強い相手の視察はすでに始めている。

彼は「WGCブリヂストン・インビテーショナル」でタイガー・ウッズと同組でプレーし、「全英オープン」ではフィル・ミケルソン、そして「全米プロゴルフ選手権」ではジェイソン・ダフナーと同組でプレーする機会があった。彼らは3人ともその大会で優勝している。松山はウッズがファイヤーストーンで「61」を出した時も、ダフナーがオークヒルで歴代記録に並ぶ「63」を出した時もその場にいた。そして彼はミュアフィールドではミケルソンとロリー・マキロイと一緒に、始めの2ラウンドをプレーした。

「『全英オープン』でフィルとローリーと同組でプレーした時はとても緊張しました。二人だったからかもしれません。でも、タイガーの時はそれほど緊張もせず楽にプレーできました」と松山は通訳を介して語った。

松山はスクラッチゴルファー（ハンディキャプ0）の父・幹男からゴルフを教わった。松山幹男は英樹の唯一の指導者であり、今でも正式なコーチはいない。「プレジデンツカップ」でインターナショナルチームに選ばれた日本人は彼で6人目。最近の2回は石川遼が出場している。丸山も2回「プレジデンツカップ」に出場しており、1998年のロイヤルメルボルンでのインターナショナルチームの唯一の優勝の時の成績は「5-0-0」（5戦全勝）だった。

松山の今年の活躍により、母国に於ける注目度は、もう一人の若手スターであり、2013年は苦しいシーズンを送っている石川遼から彼へと幾分シフトした。

石川のフェデックスカップランキングは141位。Web.comファイナルでは、4大会のうち3つでトップ10入りを果たし、Web.comツアーファイナルズ賞金ランキングで12位に入り、来シーズンの米国ツアーのシード権を取り戻した。石川は出場した2009年と2011年の「プレジデンツカップ」での通算成績は、シングルの「2-0」（2戦全勝）を含む「5-4-0」（5勝4敗0分）となっている。

日本の若きスター二人の比較は避けられない。二人とも日本ツアーでアマチュア時代に優勝している。9月17日に22歳の誕生日を迎えた石川は松山より5ヶ月年上だ。しかし、その他にも二人の間で相違点はいくつかある。

日本ツアーで10勝している石川は、2008年に16歳でプロに転向し、2009年に公式世界ゴルフランキングのトップ50以上に入った最年少のプレーヤーとなった。あまりの若さでの出世ぶりと、カラフルなウエアと、時折バイザーからのぞかせる長髪をなびかせた石川は、故郷日本でロックスター並の人気を誇る。ついたあだ名は「ハニカミ王子」。2013年の公式世界ゴルフランキングでは、米国ツアーでの成績が振るわなかったため、75位から149位に順位を落としてしまった。彼は今季、出場した23大会中13大会で予選を通過し、「HPバイロンネルソン選手権」では10位タイに入るも、トップ25に入ったのはこの大会だけだった。