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2018年 全英オープン
期間:07/19〜07/22 場所:カーヌスティ(スコットランド)

帰ってきたタイガーチャージ ウッズが「66」で6位浮上

◇メジャー第3戦◇全英オープン 3日目(21日)◇カーヌスティ(スコットランド)◇7402yd(パー71)

最終組がまだ前半をプレーしていた頃、カーヌスティのボルテージは一気に上がった。イーブンパーの29位タイで決勝ラウンドに進んだタイガー・ウッズが6バーディ、1ボギーの「66」をマークして通算5アンダーの6位タイに浮上。5年ぶりのツアー優勝、2008年「全米オープン」以来となるメジャー通算15勝目に望みを残した。

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メジャーのムービングデーにタイガーチャージが帰ってきた。午前中にスタートした選手たちの好スコアを見て、ウッズは前日の雨でソフトになったグリーンを遠慮なく攻め込んだ。4番で、6番(パー5)でいずれも4m以内の軽いスライスラインを読み切って2バーディ。折り返しの9番で手前から15mのロングパットを沈めたのを呼び水に、続く10番、11番と第2打を立て続けに1m以内につけて3連続バーディを決めた。

その後、バーディとボギーを一つずつ。最高の見せ場はカーヌスティの18番にあった。ティショットを左に曲げ、危うくバリーバーンに入りそうになった。ラフからの2打目はフェアウェイにレイアップ。ウェッジでの残り83ydの3打目を見事に1mに寄せた。しぶとさを誇示したパーパットに大観覧席は興奮。「上がり3ホールを2ボギーにしなかったのは大きい」と拳を握ったウッズに万雷の拍手を浴びせた。

メジャーの最終日をトップ10以内で迎えるのは2013年の全英以来、実に5年ぶり。腰の故障から復帰した今季、3月の「バルスパー選手権」の2位をはじめとし、トップ5入りが3回ある。「もう少しで勝てるというところを、僕は今年見せてきた。ここ数年は、そんなことがまた起きるか分からなかった」と苦悩したここ数年を振り返る。「でも今、僕はここにいる。メジャーの日曜日に優勝のチャンスがある位置にいるのだ」

ウッズのホールアウトは、最終組の約2時間前。プレー中の上位陣に向け「あまり遠くまでスコアを伸ばしてほしくないね」と、54ホールを終えた段階での首位との差を気にしながら言った。「5打差なら間違いなく“圏内”だ」。全組が終了した午後7時50分ごろ、トップとの差は4つになった。(スコットランド・カーヌスティ/桂川洋一)

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