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「去年の負けは悔しかった」松山英樹、楽観視せず優勝争いへ

「予選通過できて良かった」と、松山英樹はおどけて言った。アリゾナ州のTPCスコッツデールで行われた「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」2日目、4バーディ、3ボギーの「70」(パー71)とスコアを伸ばした松山は、通算7アンダーの暫定4位タイ。カットラインどころか、首位と3打差という好位置ながら、その言葉にはある程度の真実味を含んでいた。

快晴無風でスタートした金曜日。「良くなる気配がない」というショットは、この日も松山を振り回した。2番ではティショットが大きく左へ。だが、砂地の上から灌木の隙間を通してグリーン右手前のバンカーまで運び、3打目を1mに寄せてパーセーブ。続く3番(パー5)でも、グリーン左ラフから30cmにぴたりとつけてタップインバーディとした。「今週はアプローチがいい。それで助かっている」。

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午後に入って強まった北東からの風は、14番から17番までがアゲンストとなった。「距離も長くなるし、簡単ではなかった」。ティショットを右ラフに曲げた14番でボギーを叩いたが、17番はウェッジで2mにつけてバーディ奪取した。

最終18番は2打目がガードバンカーに捕まってボギーにとしたが、「後半はよく1オーバーで回れたし、今日アンダーパーで回れたのは大きかった」と胸を張った。

ショットは完璧にはほど遠く、この日のフェアウェイキープは50%にとどまった。「しのぐゴルフ。疲れました。ショットはいつか良くなるとは思うけど…来年くらい?」軽口で記者たちを笑わせた。

公式会見に呼ばれた松山は海外メディアを前にこう宣言した。「去年、ここで負けたのは悔しかった。この試合でまたチャンスが巡ってきていると思うので、その悔しさを晴らせるように頑張りたい」。一方で、現状を認識したネガティブな言葉も減りはしない。「優勝を狙えるような状態ではない。あまり高望みせずにやっていきたい」。勝ちたい気持ちはあるし、精一杯頑張る。だけど、戦況は楽観視できないのだ。

昨年は3日目にPGAツアーでの自己ベスト「63」をマークして、優勝戦線に急浮上した。突然のきっかけでがらりと変わるのがゴルフでもある。今は手元に磨き抜かれた名刀がないとしても、まだ勝敗は決していない。(アリゾナ州フェニックス/今岡涼太)

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