2013年 マスターズ

2013年「マスターズ」 6人の優勝候補たち

2013/03/30 12:00

■例年以上に難題? 今年の優勝予想 By Jaime Diaz

B.ワトソンとL.ウーストハイゼンのプレーオフに突入した昨年大会。2人の間に明と暗のラインが引かれた

「マスターズ」ほど優勝者を予想するのが楽しいメジャー大会はない。

「マスターズ」という大会は、剛球派と軟球派の対決というクラシックな図式として知られており、1930年代から2002年までの間の複数回優勝者の多くが、事実上世界ランキング1位の選手で埋められている。ネルソン、スニード、パーマー、プレーヤー、ニクラス、ワトソン、バレステロス、ファルド、そしてウッズなどが代表的。言ってみれば、グランドスラムの中でもマスターズは彼らのようなビッグネームにとっての大会であり、最も魅力溢れる大会であり続けているのだ。

そのマスターズも、過去10年間で大分様変わりした。コースの距離が伸びたことが大きな変化の1つで、2002年から06年までに合計460ヤードも延長されている。パー4でも以前と比べてよりドライバーの正確性が求められ、セカンドショットも距離があるため、パーで終えることが難しくなることも増えた。深いラフが無いとはいえ「全米オープン」に近い大会になったのだ。

フィル・ミケルソンバッバ・ワトソンのような昔ながらのがむしゃらタイプがグリーンジャケットを着た年もあったものの、近年ではより慎重に、辛抱強く対処出来る選手が優勝しているケースが多い。とは言え、未だにオーガスタではパワーも重要なファクターとなる。

現代では優秀な選手の数も増え、“誰がより才能に優れているか”が勝者を決めるのではなく、“誰が大会期間中より波に乗れたか”が勝敗を分ける。ゴルフのグローバル化も進み、誰もが優勝するチャンスを手にしている。トップネームが優勝候補となることに違いはないだろうが、今年のオーガスタで優勝者を予想するのは、今まで以上の難題となった。それを踏まえ、ダークホース以外に優勝候補6選手をピックアップ。それぞれの選手分析を参考にして頂きたい。

■“本命候補”トップ3はやっぱり・・・≫
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