今日のタイガー/トップと4打差の7位タイに浮上。メジャーでは久しぶりの優勝圏内に!
全英オープン3日目
午後1時55分にタイガー・ウッズはスタートした。ペアリングはアダム・スコット(オーストラリア)と同じ組。2日目を終えて7アンダーでトップを走るスキップ・ケンドールとは6打差の17位という位置。最終組の9組前を行くことになった。気温は12度から18度、風は南西の風が吹く一日。朝に少し雨が降り、午後3時30分頃よりまた雨が降った。
1番、2番、4番、7番とバーディをとり前半は4アンダー。後半は12番でボギー。3日目は3アンダーの「68(32-36)」でホールアウト。トップのトッド・ハミルトンとは4打差の7位タイとなった。
今日のフェアウェイキープ率は57.1%(14ホール中8ホール)、パーオン率は66.6%(18ホール中12ホール)。パーオンをしたホールでの平均パット数は1.75。グリーンを外した6ホールのうち5ホールでパーセーブ、1パットを記録したホールは8回、合計パット数は28だった。
これまで好調だったショットとパッティングがうまく繋がり良いスコアとなったフロントナイン。タイガーは1番、2番、4番でバーディとロケットスタートを切った。6番のパー5ではバーディをとることはできなかったが、7番でもバーディをとり、この時点で5アンダー、順位を3位まで上げた。
グリーンをミスしたときは手前からのアプローチを残す落ち着いた試合運びとなった。フェアウェイを外したときもセミラフにボールが止まることが多く、ショットの内容はかなり安定していた。
午後3時30分頃から気温が下がり雨となったとき、タイガーは9番、10番、11番をプレーしていた。ここでも冷静にパーをセーブ。後半、特に16番でバーディを取る事ができなかったのは少し残念だが、良い位置で最終日を迎えることになった。
これまで一番の問題といわれていたドライバーも左からの風も影響されることなく良い感じで振り抜いている。上半身と下半身の動きがハーモナイズされていて、動きがスムースになっている。
これまで8つのメジャータイトルを保持しているタイガー。これらの優勝はすべて逃げ切りの優勝で逆転のメジャー優勝はこれまでない。今回は位置的にも絶好逆転優勝のチャンスだ。アーニー・エルス、フィル・ミケルソン、レティーフ・グーセンらのライバルたちも上位に来ていて舞台は整った。
昨日に続き南西の風が吹いたロイヤルトゥルーンGC。明日練習ラウンドに吹いた北西からの風が吹くとバックナインの難度がかなり上がると予想される。追いかける立場のタイガーは明日も前半でスコアを伸ばすことが大切となるが、後半でも2つのバーディを奪取することが「クラレットジャグ」への道となる。明日のサンデーバックナイン、我々が待っていた強いタイガーが見れると思うとワクワクする。
解説 / アンディー和田