スコアを伸ばせず苛立ちが隠せないタイガー・ウッズ（Jamie Squire/Getty Images）

大会2日目、タイガー・ウッズは午前10時45分にスタート。前日の晴天とは異なり金曜日は曇り空となったジョージア州オーガスタ。気温は午前中22度前後、午後は25度まで上がる暖かい日となった。朝から比較的強い南風が吹いていたが、午後になってから頻繁に方向が変わる気まぐれ風となり、時には秒速12メートルを越える突風が吹くこともあった。

トップとは5打差の20位タイからスタートしたタイガーは、フロントナインをイーブンパーの「36」でターン。6番と8番のバーディに対し、7番と9番でボギー。バックナインは唯一のバーディを15番で獲ることに成功したが、最終ホールの18番でボギーフィニッシュとしてしまいイーブンパー「36」で終了。結局3バーディ、3ボギーとスコアを伸ばすことができずに通算2アンダーで2日間を終えている。通算9アンダーでトップを走るチャド・キャンベルとケニー・ペリーとは7打差で残り2日を迎えることになる。

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前半にバーディラッシュが期待されたタイガーだったが、うまくバーディパットを沈めることはできずにフラストレーションがたまる展開になってしまった。チャンスホールとなる2番では4メートルのバーディトライを左に外し、3番では下りの3メートルを右に外してしまう。やっと6番ではピン左サイドからの5メートルのパットを入れてバーディにすることができたが、続く7番で4メートルのパーパットを右に外しボギーとしてしまう。

8番パー5ではグリーン右サイドからの3打目をうまく寄せてバーディを奪うが、また次の9番では右に曲がる3メートルのパーパットを右に外してしまい全く波に乗れない状況となってしまっていた。15番では2打目をグリーンエッジまで進めて3オン1パットのバーディとして、通算3アンダーにスコアを伸ばすものの、最終18番では340ヤードのビッグドライブのあと125ヤードのウエッジショットをグリーン右のバンカーに入れてしまいボギーフィニッシュとなった。

前日に続き18番でボギーを叩いてしまったタイガーは、かなり険しい表情でプレー後のテレビインタビューで返答した。「たくさんのチャンスを無駄にしてしまった一日だった。今日も結果に結びつかなかったです。忍耐力、我慢が必要です。いいパッティングを打てました。昨日よりも打った感触は良かったです。しかし（ボールを）沈めることはできませんでした。明日からはもっといいゴルフをしないといけません。もっとパットを入れて勢いをつけないといけません」。

曲がるパットの読みとスピードが今ひとつ一致しない状況が続いているタイガー・ウッズ。初日は曲がり幅を多めにとってラインの上側に外すケースが多かったが、2日目は曲がり幅を全体的に少なめに読んでトライしていた。2日目に外れたパットはラインの下側に外すケースが多かった（2番、3番、9番、13番）。残り2日で7打差はまだまだ十分な圏内だが明日3日目終了時にリーダーグループから最低でも3打差に詰め寄ることが5度目のグリーンジャケットの絶対条件となる。明日3日目は初日、2日目とは違う西北西の風が吹くと予報がある。この風が吹くと1番、11番、13番、15番がアゲンストになり難度が高くなるはず。この4つのホールをうまく攻略すれば浮上するチャンスなので注目して欲しい。

★ラウンドデータ

・スコア：72（36-36）イーブンパー
・バーディ：3ホール
・パー：12ホール
・ボギー：3ホール

・フェアウェイキープ率：71.4%（14ホール中10ホール）
・パーオン率：61.1%（18ホール中11ホール）
・合計パット数：29パット
・バンカーセーブ率：0％（3回トライして0回1パットセーブ）
・ドライバー距離（計測は5番と15番ホール）：平均288ヤード

・パー3：通算1アンダー
・パー4：通算3オーバー
・パー5：通算2アンダー

• マスターズ2日目