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C.ライリーの初優勝はタイガーの一言から!?

1996年に企業家のトム・モートンが、プロ入りするクリス・ライリーに5,000ドルの支援をした。そのモートン氏の支えでここまでやってこれたと語るライリーだが、モートン氏は2ヶ月前にガンのため78歳で亡くなってしまった。代わりにモートン氏の息子がグリーンサイドでライリーの初優勝を観戦。ライリーが恩返しをした瞬間を、涙を浮かべて見守った。

クリス・ライリーの2002年は絶好調。全米プロ選手権前までに2度のトップ5入りや、3度のトップ10入りなど、20試合に参戦し予選落ちは5回だけという安定したプレーを維持していた。

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クリス・ライリー(全米プロ後/5アンダー、3位フィニッシュ)
「地元の皆には『お前はほとんとテレビに映らない』と言われた。ギャラリーにサインを求められてもみんな僕をデュバルと勘違いしてたりするんだ。やっと僕を知ってもらえるかな?まだ4度目のメジャー参戦だし、今日のプレーには大満足。ここでの成績は僕に自信を与えてくれるよ」

その自信のおかげか、71で始まったリノタホオープンでは好調さを維持して、残り3日間は66、67、67をマーク。ジョナサン・ケイとのプレーオフに持ち込んだ。プレーオフ1ホール目でライリーはパーセーブ。一方のジョナサン・ケイのパットはカップに嫌われた。この優勝で得た54万ドルと全米プロで得た37万4000ドルで、一気に今季の米ツアー賞金ランキング19位に急浮上した。

クリス・ライリー(リノタホ優勝後)
「すごく驚いているけど、やればできると信じていた。ジョナサンも自分も譲らない互角の戦いをした。全米プロの3日目にタイガーと一緒に回りながらもなんとか72出せたのが大きな自信につながっている。あの時タイガーに、『僕はまだ優勝したことがない』と言ったらタイガーは真顔で『クリス君は必ず勝つ』と言ってくれてた。タイガーは僕が勝つことを分かっていた。それだけ天才だってことなんだ。僕は今まで勝つことはできなかったけど、でもベストを尽くしてきた。やっと優勝を手に入れられた」

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