2026年 BMW選手権

最後まで攻め続けた「71」 久常涼は最終戦進出ならずも飛躍の3年目

2026年 ツアー選手権 最終日 久常涼
久常涼にとって初めて進んだプレーオフシリーズが幕を閉じた

◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 最終日(23日)◇ベルリーブCC(ミズーリ州)◇7448yd(パー70)

8位から出た最終日は、ツアートップ30人による最終戦「ツアー選手権」進出への生き残りをかけた戦いだった。年間ポイントランキング(フェデックスカップ)45位から出場圏内突入には“大会2位以上”が必要。そんなプレッシャーのかかる状況でも、久常涼は臆せず攻め続けた。ダブルボギーを叩いた6番は、池が最も深くくいこんだ右端のピンを攻めて池に捕まった。11番で奪い返したバーディは最深部のピンを狙い、グリーン奥の深いラフからチップインでねじ込んだ。

2026年 ツアー選手権 最終日 久常涼
苦しい立ち上がりも粘った

6番終了時点で3つスコアを落としながら、気持ちを切らさず、そこから3バーディを奪い返す胆力があった。4バーディ、3ボギー、1ダブルボギー「71」と出入りの激しいゴルフは、最後まで攻めた証。「最悪なスタートだったけれど、途中盛り返すことができてよかったかなと思う」。通算7アンダーの12位で年間ポイントランクは47位。23歳が初めて挑んだプレーオフシリーズは、第2戦で幕を閉じた。

2026年 ツアー選手権 最終日 久常涼
最終戦には進めず…

PGAツアー(米ツアー)参戦3シーズン目の今季は、飛躍の1年となった。2月にかけて行われた「ファーマーズインシュアランスオープン」でツアー自己最高の2位に入り、トップ10は5度を数えた。躍進を支えたのが、飛んで曲がらないティショットだ。飛距離と正確性のバランスを評価するスタッツである「トータルドライビング」は今季21位。昨季の139位から大きく順位を上げた。「コースを知っているというのもプラスに働いて、ちょっとずつ良くなっているんじゃないのかな」という。

2026年 ツアー選手権 最終日 久常涼
歩みを止めない

年間ポイントランク上位50人が出場できる本大会に進んだことで、来季のシグニチャーイベント(昇格大会)出場資格を獲得したことは何より大きい。今季の目標の一つだった。「トップ50に入れたっていうのは、すごく大きかった」。もちろん、ツアー初優勝にあと一歩届かなかった悔しさは忘れていない。「4日間を通じてしっかりスコアを並べるということがまだできていないので、それが来年の課題かな」。飛躍の3年目を土台に、見据える先はもっと上にある。(ミズーリ州セントルイス/中村文香)

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