シェフラーが8打差圧勝で今季2勝目 世界ランク1位が「あと一歩」を繰り返して7カ月ぶり
◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 最終日(16日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7288yd(パー70)
約7カ月ぶりの勝利は、世界ランク1位の強さを見せつける圧勝劇だった。スコッティ・シェフラーが、2位のキム・シウー(韓国)に8打差をつけて1月「ザ・アメリカンエキスプレス」以来となる今季2勝目を手にした。
最終18番で短いウイニングパットを沈めて通算21勝目を決めても、ガッツポーズはない。「今年は何度かあと一歩というところがあったので、最後までしっかり大会を締めくくることができて良かった。今日はもちろんのこと、1週間を通して安定したゴルフができた」とほほ笑んだ。
2打差単独首位から出た最終日は、不運なボギーが先行しても冷静だった。パー5の3番でグリーンサイドから放ったバンカーショットがスプリンクラーのヘッドに当たって大きく跳ね、池へと転がり落ちた。2位との差が1打に縮まっても、ここから強さを発揮する。5番で2打目を3mにつけ、6番では6mを沈めてバーディ。後半でも3つ伸ばし、4アンダー「66」マークした。
持ち前のショットに加え、パットのスコアに対する貢献度を示す4日間の「ストロークゲインド・パッティング」はキャリアベストの「8.917」。フィールド全体の平均に対して、グリーン上で9打近くの差を生み出したことを意味する。
今季は年明け早々に勝利を挙げながらも、その後はあと一歩という試合を何度も経験してきた。ここまで2位は実に5度を数える。それでも、「こういう週が来ると思っていた」と前を向いてきた。30歳1カ月26日での通算21勝到達は、タイガー・ウッズ(24歳6カ月23日)、ジャック・ニクラス(27歳1日)に次ぐ史上3番目の年少記録となった。
年間ポイントレース(フェデックス・カップ)トップで迎えたプレーオフシリーズの初戦で勝利したことで、次戦「BMW選手権」の成績にかかわらず、1位で最終戦の「ツアー選手権」を迎えることも確定した。優勝会見に臨んだ30歳は「今年はずっと同じことを言っていたような気がする。“安定している。あと一歩だ”と」と振り返り、「今週、いつもとは違う質問に答えられるのはうれしいよ」と実感を込めた。(テネシー州メンフィス/中村文香)