2026年 全米オープン

「こんなに下手なのか…」初メジャーで打ちのめされた佐藤大平に芽生える思い

2026年 全米オープン 2日目 佐藤大平
佐藤大平のメジャー初挑戦は予選ラウンド2日間で終わった

◇メジャー第3戦◇全米オープン 2日目(19日)◇シネコックヒルズGC(ニューヨーク州)◇7440yd(パー70)

この2日間、グリーンサイドのバンカーから2打以内でカップインするサンドセーブは7回トライして一度も成功することができなかった。「日本じゃ得意な方なんですけどね…」。佐藤大平は悔しそうに首をひねる。国内ツアーでは2023年に部門別6位(61.290%)を記録したこともあるスタッツだ。

ピン位置など状況に応じて“入れていいバンカー”を活用しながら戦うのはプロゴルファーの基本スキルだが、シネコックヒルズGCのガードバンカーはことごとくボギーに直結した。わずかに沈むライ、多くの小石が混じる砂質…。米国のコース仕様で調整してきたウェッジが入り過ぎてしまうことも悩ましかったという。「一個も寄らんかったですね…」

2026年 全米オープン 2日目 佐藤大平
前日の持ち越しを含めて早朝から合計22ホールをプレー

「75」「74」で通算9オーバー。2日間でダブルボギー以下はなく、大崩れしたホールはなかった一方でなかなかピンチを切り抜けられず、じわじわと後退を強いられた。バーディは3つにとどまり、取り返すこともままならない。メジャー初挑戦を「『こんなに下手なのか』『こんなに対応できないのか』と。でも、それが現実だなと思いながら…。コテンパンにされました」と正面から受け止めた。

2026年 全米オープン 2日目 佐藤大平
難関シネコックヒルズGCに跳ね返されて

昨年「フォーティネット プレーヤーズ カップ」で待望の初優勝を飾り、今季も上位に顔を出す試合が少なくなかった。「“ぬるい”ところでやっていた自分なんでしょう」。自らにあえてきつい言葉を向けた根底には、難コースに打ちのめされながらたしかに芽生えた思いがある。「トライしてみたいっていう気持ちがちょっと大きくなったかもしれないですね、逆に。挑戦してみたいけど、いまの自分じゃムリ。やらなきゃいけないこと、やることがいっぱいある」。プロ転向後は当時のPGAツアーチャイナなど海外でのプレーにも意欲的にトライしてきた。そのモチベーションに再び火が付いた感もある。

佐藤大平
この悔しさを糧に

「一貴がよく言ってたんですよ。『行ってみたらわかります。行ってみたら行ってみたで、絶望ですよ』って」。昨季アジアンツアーで日本人初の年間王者に輝くなど、戦いの場を貪欲に海外に求める比嘉一貴とは特に仲がいい。メジャーでの戦いも経験している比嘉の言葉の真意を、身をもって知ることができた。「(この舞台に)立てて良かった。でも、経験で終わらせたくもないって思いますよね」。味わった悔しさを糧にキャリアをスケールアップさせていく。後輩ながら尊敬するプレーヤーが体現している生きざまだ。(ニューヨーク州サウサンプトン/亀山泰宏)

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