「眠たいゴルフ」と自虐節も…松山英樹は“保険”実って10年ぶり予選落ち回避
◇メジャー第3戦◇全米オープン 2日目(19日)◇シネコックヒルズGC(ニューヨーク州)◇7440yd(パー70)
最終9番で作った4mのバーディトライは、松山英樹の勝負勘が問われるシーンとなった。この時点でカットラインに及ばない通算4オーバーとはいえ、午前組でのプレーを終えるところ。スコアが停滞しがちな午後組の出来次第で押し下げられる可能性は大いに考えられる。距離的には問答無用で決めにいきたいチャンスレンジ。ただ、下りが入る繊細なラインを“がっついて”3パットを喫するようなら、それこそ予選通過の望みがついえるところだった。
「チャンスにはつけられたっていうのはありますけど、そうそう入るようなラインじゃない。(カットラインが)4オーバーか3オーバーかというところで、ムリに狙って3パットしたらチャンスもなくなりますし…」。慎重にタッチを合わせて“保険”をかけたパッティングは思ったような軌道を描かず右を抜けて止まった。バーディは逃しても、2016年大会以来の予選落ちを回避するべく、自分の心に折り合いをつけたパーでの締めくくりといえた。
濃霧の影響で2時間遅れた第1ラウンドの未消化分を持ち越し、再開ホールで残していた2m弱のパーパットを決めきって弾みをつけたはずの第2ラウンドはもどかしいプレーだった。
出だし10番は刻んだティショットを左のネイティブエリアに入れてボギー先行。フェアウェイからの2打目を右にこぼした12番もチッピングをミスしてスコアを落とした。フックラインを読み切って7mを流し込んだ15番のバーディでも勢いをつけきれず、いずれも1Wで大きく右に曲げた3番と4番で2連続ボギー。5番(パー5)でバーディを取り返しても、砲台グリーンの強烈な傾斜につかまった7番(パー3)のボギーで再び追い込まれて迎えた9番だった。
奥に突っ込めるスペースが広がるピン位置だった14番で、フェアウェイからの2打目をグリーン手前にショートした。正確無比を誇ってきた縦距離を合わせ切れないシーンは、要所で乱れる1Wショットとともに取り組んでいる課題でもある。「すべてが良くないとスコアが出せないと思いますし、ましてこれだけ風が吹いていると、そういう感じになる」と受け止めた。
午前5時過ぎからパッティンググリーンでルーティンに沿った調整を始め、6時35分から合計21ホールをプレーする長丁場。「眠たいようなゴルフをしてましたね」と自虐節も漏れた。「(カットライン予想で4オーバーが)“70なん%”は通るらしいので。それを信じて寝ます!」。ラウンド後の練習を終え、帰路に就いてから60位タイのボーダーラインに滑り込んだ。(ニューヨーク州サウサンプトン/亀山泰宏)