「本当に思ったところに打てた」バーディ締め 久常涼が初の全米オープンで11位ターン
◇メジャー第3戦◇全米オープン 2日目(19日)◇シネコックヒルズGC(ニューヨーク州)◇7440yd(パー70)
初日に比べれば少し弱まったとはいえ、この日も早朝からしっかり吹いた風は前日と方向が微妙に異なっていた。最終9番、久常涼は見えないグリーン面に向かって打ち上げるセカンドを前に、改めて状況を整理。残り150ydでPWを握った一打は傾斜を伝って戻り、ピンそば80㎝に絡む鮮やかなバーディフィニッシュを呼び込んだ。「本当に思ったところに打てて、いい傾斜を使って戻せた。あんなに戻るとは思っていなかったけど、いいショットが打ててよかった」とうなずいた。
濃霧の影響でスタートが2時間遅れた初日は2ホールを残して日没サスペンデッドとなった。前日は午後8時半頃までプレーし、この日は午前6時35分に再開というタフなスケジュール。パッティングコーチのステファン・スウィーニー氏とのやり取りに始まり、いつも通りの準備で長丁場に備えた。
再開した17番(パー3)で残していた3m強のパーパットこそ決められなかったが、「ボギーは出るコース」と慌てない。1オーバー「71」だった第1ラウンドから慌ただしく始まった第2ラウンドも、前半18番から2連続バーディを奪った直後に2連続ボギーを喫した。いずれも1mほどのパーパットを外したシーンを悔やみつつ、「そこからしっかり耐えてプレーできた」。6番、7番(パー3)といった難度上位のホールを2パットのパーで切り抜けるなど、納得の締めくくりへつなげた。
「69」で通算イーブンパーにまとめ、初出場ながら11位の好位置で予選を通過した。今季出場18試合目で、予選落ちを喫したのは開幕戦だった1月「ソニーオープンinハワイ」のみ(予選カットのない試合を含む)。1Wをはじめとするティショットの強みに加え、レベルアップしたパッティングも安定感の拠りどころとなっているように感じるが、「今週も含めて、調子のいい人とずっと回れているのが自分にとってもいい相乗効果なんじゃないのかな」と謙虚に話す。
ただ、予選ラウンド2日間のコーリー・コナーズ(カナダ)、ライアン・フォックス(ニュージーランド)といったPGAツアー優勝経験のある実力者とのペアリングも、久常自身がツアーでのポジションを着実に確立しているからこそだ。
8年前に当地で開催された全米オープンに比べればソフトなコンディションで、状況によってはチャンスメークを期待できるセッティングにも「きょうまではね。あしたになったら、また違うと思う」と表情を引き締めて週末へ。首位に立つウィンダム・クラークとの7打差に目線を向けて、勝負の残り36ホールに臨む。(ニューヨーク州サウサンプトン/亀山泰宏)