今季ワースト77 久常涼が最後に見せたスーパーショット
◇米国男子◇キャデラック選手権 2日目(1日)◇トランプナショナルドラール ブルーモンスター(フロリダ州)◇7739yd(パー72)
左サイドの大きな池を避けた1Wショットが大きく右に流れた。2打目のポジションは背の高い木々が密集したエリア。久常涼は4Iを手に、グリーンまでのルートを探した。「少しスペースがあった」と砂煙を上げて低く打ち出したボールが幹の横をかすめる。左に曲がるフェアウェイに沿うようにドローして奥のラフへ。ペナルティエリアを恐れない勇気あるショットで喝さいを浴びた。
ウェッジでの3打目がピンを3mオーバーしながら、その後のパーパットをねじ込んだ。スーパーショットを「きょうはグリーンの右に行っても、まだ寄せられるかなというピン位置で、あそこまでドローがかかるとは思わなかった。(グリーン方向に)打つしかない状況で、結構きれいに打てたので良かった」と解説。「でも、あそこから打っていてはいけない」と第1打の反省も忘れなかった。
悶々とした一日の締めくくりとしては悪くない。イーブンパー37位からバーディなしの3ボギー1ダブルボギー。「77」は今季12試合目でワーストスコアとなった。スコアを1つ落として迎えた前半8番(パー5)。フェアウェイバンカーからの2打目をダフり、3打目はラフから池に突っ込んでダブルボギーを喫し、その後も後退した。
バックナインで復調の兆しを感じ取りながら、10番(パー5)、13番(パー3)といずれも3mのバーディチャンスを生かせない。完ぺきに思えた14番の2打目は、向かい風に当たらずグリーンの奥にこぼしてボギー。「風も難しかったし、コースの難度は午後に向けて上がった。本当にかみ合わなかった…そう言って終わらせていいのか分からないですけど、難しかったです」と伏し目がちに話した。
通算5オーバーで69位に後退した。予選カットがない大会とはいえ、小さくなった上位の背中を思うとため息が出る。「ここからは上に上がるだけ。あした伸ばせるように頑張ります」と懸命に顔を上げた。(フロリダ州ドラール/桂川洋一)