絶品アプローチを誇るより…4週連続通過の金谷拓実は一打のミスに“ダメ出し”
◇米国男子◇バレロテキサスオープン 2日目(3日)◇TPCサンアントニオ オークス・コース (テキサス州)◇7438yd(パー72)
金谷拓実が後半11番で見せたアプローチは絶品だった。グリーンの左、ギャラリーロープ外のラフからの寄せは高さを抑えた球筋、落としどころともに完璧で、下り傾斜を走ってピンそばにピタリ。巧みなスキルでギャラリーを沸かせた。
昨季スクランブリング率でツアー2位(68.84%)に入った金谷の見せ場とも言えるシーンだったが、胸を張るどころかわずかに表情を険しくした。「それよりも、やっぱりセカンドショットでああいうミスが出てしまうのがいまの課題です」。フェアウェイの左サイドからグリーンに向かって打ち下ろす120ydほどの2打目を左に大きく曲げたことが許せない。
少しつま先下がりのライで、朝からしっかりと吹いていた風も左から感じるシチュエーション。気持ちよく振れる距離でもなく、右に飛びやすい状況をケアしながら抑えたショットが求められる。シンプルには打てない中で流れを左右しかねないピンチを招き、「やっぱり、そういうところがいまの課題。もっともっと良くしていきたい」と同じフレーズを繰り返した。
それでも、前年は1打及ばず予選落ちだった大会で「70」「71」とアンダーパーを並べて通算3アンダーでカットラインをクリアした。4試合連続の予選通過は今季出場10試合で7度目となり、着実に地力をつけていることをうかがわせる。
当初午後0時42分スタートだった初日も、自らのルーティン通りに午前6時台には投光器に照らされたパッティンググリーンで一度練習していた。その後の悪天候でティオフが1時間半遅れ、ホールアウトが遅くなっても2日目までの短い時間でアイアンショットの修正を試みた。「リズムだったり、打ち出すラインだけしっかりイメージして、そういったところがきょう良かった」。前日ダブルボギーを喫した200yd近いパー3の7番では、5Iでピンそば3.5mに絡めるチャンスメーク。パッティングがわずかに左に外れても、日々の積み重ね、わずかな前進を大切にする実直な姿勢はプレーに表れている。
予選通過の確率を上げている今季において、週末に停滞する傾向を打破していくことも喫緊の課題だ。「週末にかけてピン位置だったり、状況が難しくなってくる。そういった中で自分のいい球が打てるようにすること」。今週も、あと2日間うまくなれるチャンスがある。(テキサス州サンアントニオ/亀山泰宏)