池には「早めに入れといた」 前日プロアマ戦でエースの松山英樹は経験生かし挽回
◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待 byマスターカード 初日(5日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)◇7466yd(パー72)
痛恨のダブルボギーにつながった池ポチャも、笑い飛ばせる余裕があった。スコアを2つ伸ばして迎えた後半13番、グリーン右サイドに立つピンよりも右に飛んだ8Iでの2打目は、石垣に当たって波紋を作った。「まあ、毎年1回は入れてるんで。早めに入れといた方がいいかなと」。松山英樹は苦いシーンをジョークで飲み込み、終盤の挽回につなげた。
「ザ・ジェネシス招待」までの西海岸シリーズ4連戦を終え、前週のオープンウィークからスイングのアップデートに取り組んでいる。この日のティオフは午後1時過ぎで、ハーフターン後は風がいっそう強くなった。「いろいろ試しながらやっているところで、ここまで風が吹いている状況での練習をしていなかった」と池に入れた場面は、ある意味で“想定内”。「入りそうな雰囲気もあって、『逃げようかな…』と思いながらも逃げ切れなかった感じですね」と悪い予感が的中した。
前半の2バーディの貯金を吐き出す格好となった後、スコアを伸ばすべき16番(パー5)で、アイアンでピン左5mに2オンさせて2パットバーディ。さらに17番(パー3)では6mをカップに流し込み、「パットが入ってない中で、あそこで入ったのは大きかった」と2連続バーディで巻き返す。
1Wショットを右ラフに入れた最終18番は、2打目をグリーン左手前のバンカーに運んだ。サードは数少ない“逃げ場”からの一打とはいえ、ピンの向こうの池にかけて強烈に下るライン。難解なテストに動じずウェッジで白煙を上げ、ピン奥1mで止めた。「まあ、毎年やってるんでイメージは出しやすい。それでもうまく打てたと思います」。高い技術はもちろん、2015年から12年連続出場という経験も活かし、4バーディ、1ダブルボギーの「70」でまとめた。
数字とは違う部分での評価は、相変わらず慎重そのものではある。「(スイングは)まったく別の感覚、イメージでやっている。悪いところが出ないように意識しながらやっているんですけど…。まずそれが良いのか悪いのかもまだ分からない」と試行錯誤は始まったばかり。前日のプロアマ戦では7番(パー3)でホールインワンを決めながら、「ミスショットが入りました」と淡々と振り返るにとどめた。
初日のリーダーボードは9アンダー「63」をマークしたダニエル・バーガーを除けば混戦状態。2アンダー18位のスタートは決して悪くない。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)