松山英樹「もったいないなって感じ」 逆転V“圏内”の6打差で残り18ホール
◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 3日目(24日)◇トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)◇7765yd(パー72)
25位から出た松山英樹は3バーディ、1ボギーの「70」で回り、通算3アンダー15位で最終日を迎える。開幕初戦「ザ・セントリー」に続く今季2勝目へ好位置で最終日を迎えるために、前半から猛攻を見せた。
1Wショットを右バンカーに入れた5番、ピン左奥7m弱を沈めてバーディ奪取。6番(パー5)では2オンに成功させ、ショットで作ったチャンスをものにすると、7番は140ydからピンそば2mにつけて3連続バーディにつなげた。
さらに8番(パー3)でティショットがピン筋に飛んで行き、バーディパットは2m。沈めればさらに弾みがつきそうなところで流れは止まった。カップ横をわずかに外してパーにすると、後半はショット、パットともにストローク後に首を傾げる表情が続いた。
打ち上げの13番(パー5)の3打目では左ラフからグリーンにしっかりと乗せていたがパー。1Wショットを右ラフに入れてパーオンに失敗した15番で唯一のボギーを喫した。
グリーンを狙うショットのスコア貢献度を示す「ストローク・ゲインド・アプローチ・ザ・グリーン」は全体1位を誇る「3.695」をマークしても、最終18番(パー5)のように2mのバーディパットを外せば「もったいないなって感じ」という評価にもなる。
サウスコースのグリーンはポアナ芝で、ベント芝が植えられた前日のノースコースとは違う芝種になるが、その影響は「関係ない」とはっきりと否定した。
過去11勝した中で最終日に逆転して優勝を挙げたのは6試合。トップとの最大差は6打差7位からスタートした9勝目の24年2月「ザ・ジェネシス招待」になる。
「(予選2日間から)良くはなっていないですけど、あしたスコアを伸ばせるように頑張りたい」と話した。首位とは6打差。前半からアクセルを踏んでサンデーバックナインでの加速を狙う。(カリフォルニア州サンディエゴ/石井操)
