◇メジャー最終戦◇全英オープン 2日目（21日）◇ロイヤルリバプール（イングランド）◇7383yd（パー71）

男子ゴルフの世界最高峰といえるメジャートーナメントの2023年最終戦は予選ラウンドを終えました。「全英オープン」は4つのメジャーで唯一、米国でなく英国で行われる試合。いまさら他人に聞けないポイントをおさらいします。

＜＜　下に続く　＞＞

スコットランド・セントアンドリュースに本部を置くR＆A ※撮影は2022年「全英オープン」

世界最古のゴルフトーナメント、全英オープンを主催するのは「R＆A」という英国を本拠地にするゴルフ団体です。読み方は“アール・アンド・エー”で正解。昨年の第150回大会が行われたスコットランド・セントアンドリュースに本部を置きます。

かつては「ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ・オブ・セントアンドリュース」（Royal and Ancient Golf Club of St Andrews）という、いわゆる会員制のゴルフクラブを含めた俗称でもありましたが、2004年にゴルフの統括団体としての機能が切り離され、R＆Aは「ゴルフの総本山」という世界的な機関としての立ち位置をはっきりさせました。

R＆Aは全英オープンをはじめ、全英アマチュア選手権など欧州を中心とした競技を開催しています。一般的なエンジョイゴルファーにもなじみ深いのが、ゴルフのルールに関することでしょう。米国拠点で「全米オープン」を主催する全米ゴルフ協会（USGA）とともに、プレー中の規則やクラブやボール、用具の決まりを定める重要な役割を担っています。「全英（英国）ゴルフ協会」という解釈もあながち間違いではありません。

日本ゴルフ協会（JGA）が発行している「ゴルフ規則」の本にも必ずR＆AとUSGAの表記があります。それでは今回の最後に、男子ゴルフ4大メジャー大会の主催者を復習。

・マスターズ／オーガスタナショナルGC
・全米プロ／全米プロゴルフ協会（PGAオブ・アメリカ）
・全米オープン／全米ゴルフ協会（USGA）
・全英オープン／R＆A