GDO編集部が選ぶ 2019年ゴルフ10大ニュース(男子編)
2019年にGDOが配信したすべての記事から、編集部が男子ゴルフの10大ニュースを選出。国内外のツアー界を彩ったホットな話題を振り返ります。
1位 ウッズが「マスターズ」制覇 11年ぶりメジャーV
タイガー・ウッズがオーガスタで歓喜する姿に、世界中のゴルフファンが酔いしれました。4月の「マスターズ」で11年ぶりにメジャー制覇を果たし、2005年以来となる5着目のグリーンジャケットを手に。各国メディアは43歳の完全復活を大々的に発信し、日本でもウッズが使用するモデルのボールが品薄になるなど大きな反響を呼びました。
2位 石川遼が3年ぶりV シーズン3勝で最年少10億
序盤戦を腰痛で出遅れた石川遼が、8月の「日本プロ」で3年ぶりに優勝。さらに「セガサミーカップ」、「日本シリーズJTカップ」を制して9年ぶりに年間3勝を重ね、賞金ランキング3位でシーズンを終えました。生涯賞金はツアー史上最年少(28歳82日)で節目の10億円を突破。2年目の選手会長が、自らのプレーでツアーを引っ張りました。
3位 金谷拓実が8年ぶりアマチュアV 松山以来の史上4人目
11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で、東北福祉大3年の金谷拓実がツアー史上4人目のアマチュア優勝を果たしました。11年大会を制した松山英樹に続く8年ぶりの快挙。紅葉が彩る深秋の御殿場でアマチュア世界ランキング1位の実力を存分に見せつけ、大学の先輩である松山が残した輝かしい足跡をなぞりました。
4位 日本初開催の米ツアー「ZOZO」でウッズが歴代最多勝
国内ツアーがヒートアップする10月下旬。初めての日米ツアー共催競技「ZOZOチャンピオンシップ」が千葉県の習志野CCで開催され、タイガー・ウッズや松山英樹ら米国ツアーのスター選手たちが熱戦を繰り広げました。大雨により2日目が順延、3日目は無観客で行われながらも、ギャラリーはシーズン最多の4万3777人(予備日を含む本戦)を動員。ウッズがツアー最多に並ぶ通算82勝目を飾り、日米ツアーにとって歴史的な一戦となりました。
5位 今平周吾が2年連続賞金王 27歳67日で複数回は最年少
シーズン2勝の今平周吾が2年連続の賞金王に輝きました。ショーン・ノリス(南アフリカ)と最終戦までもつれこんだ争いを制し、27歳67日での複数回戴冠は尾崎将司(27歳318日)を抜いて最年少記録を更新。最新の世界ランキング(12月25日時点)は31位まで浮上し、松山とともに来夏の「東京五輪」男子ゴルフ出場権争いをリードしています。
6位 松山英樹は6年連続で最終戦へ 年間ランク9位で閉幕
米国ツアー6年目の松山英樹は2017年以来の優勝はならなかったものの、ルーキーイヤーから6年連続でプレーオフ最終戦に進出。出場がポイントランク上位30人に限られる狭き門を今年もクリアし、年間ランク9位でシーズンを終えました。昨夏から25試合連続で予選落ちがない安定性が光りながらも、久々のタイトルは9月に開幕した今季へ持ち越し。来年1月の「ソニーオープンinハワイ」から再始動し、「東京五輪」も控える2020年に臨みます。
7位 新ルールがスタート 序盤の海外ツアーでは混乱も
2019年の1月1日からゴルフ規則が改訂され、大きな変更を伴う新ルールがスタート。メディアの関心は、昨秋から開幕していた1月の米国や欧州ツアーに寄せられました。中には適用の基準が不明瞭なルールもあり、科された罰打が物議を醸したケースも。2月にはルールを統括するR&Aが解釈をより明確なものに改めるなど、沈静化にはしばらく時間を要しました。
8位 池田勇太がツアー歴代2位の11年連続優勝
プロ12年目の池田勇太が5月「ミズノオープン」で通算21勝目を挙げ、ツアー歴代2位となる11年連続優勝を遂げました。最長記録は15年連続の尾崎将司。「ジャンボさんが作ってきた記録を目指してやらないといけない」と、憧れの人であるレジェンドの背中を追い続けます。
9位 72歳の尾崎将司は棄権で閉幕 現役引退は否定
72歳の尾崎将司が11月の「ダンロップフェニックス」を途中棄権し、7試合に出場したプロ50年目のシーズンを静かに終えました。1月に腰痛を発症したことでオフの準備が遅れ、開幕後は腰や背中の痛みにより5度の棄権。満身創痍での戦いが続きましたが、来季に向けては「相当、試合を絞って出る」と話し、可能性を示唆していた現役引退は否定しました。
10位 丸山茂樹らシニアデビュー 手嶋多一はデビュー戦V
米国ツアー3勝の丸山茂樹が、初日が50歳の誕生日と重なった9月の「コマツオープン」でシニアデビュー。近年は左手に故障を抱え、約3年ぶりの出場となったツアー競技を66位で終えました。昨年10月にシニア入りした手嶋多一は、デビュー戦となった4月の開幕戦で優勝。また、ともに2年目の谷口徹は「日本シニアオープン」、伊澤利光は「福岡シニアオープン」で初優勝を飾るなど、歴代賞金王の“若手”たちも存在感を示しました。