解説：プロカメラマン 田辺安啓（JJ）さん

今週はリコー（PENTAX）のカメラを使って撮影に挑む田辺安啓（JJ）カメラマン。やる気がみなぎって、吠えています！

このコースは、カメラマンとしては06年の全英オープンの印象が強いですね。その時、優勝したタイガーは4日間でドライバーを1度しか打たなかった。その目的は、フェアウェイバンカーに入れない、届かせないことを戦略として実施して、勝ちました。男子と女子で距離も違うので一概には言えないけど、ここのバンカーに入れるとグリーンを狙えない。そういう戦略をきっちり実行できる選手が勝つと思います。

その意味で、優勝する可能性が高い選手といえば、まずは朴仁妃でしょう。彼女の米メディアでの印象は“退屈なゴルフ”なんですが、その評価はじっくり戦略を変えないということの裏返しでもあります。こういう罠に陥りやすいコースでは、彼女のようなプレーをする選手が良い成績を残すでしょう。藍プロの今年のプレーも良いですが、荒天下のプレーはあまり向いていないようなので苦しいかもしれません。日本人選手の中で今一番調子の良い美香プロも期待はしたいけど、時々出るショットミスが少し不安要素です。あと注目選手としては、15歳のアマチュア、リディア・コー、ほかには今年1度も予選落ちしてないカリー・ウェブが気になりますね。