2026年 アムンディ エビアン選手権

渋野日向子が考えるプロとしての「宿命」“鬼門エビアン”での上位争いで生まれた感情

2026年 アムンディ エビアン選手権 3日目 渋野日向子
渋野日向子は10位で最終日に臨む

◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 3日目(11日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6479yd(パー71)

思うように伸ばしきれなかった。渋野日向子は、複雑な表情だった。5バーディ、2ボギーの「68」。スコアをまとめたように見えても、9位からトップを見て戦った3日目としては物足りなかった。通算8アンダー10位と浮上ならず。「耐えたいところもあったけど、やっぱりもうちょっと伸ばしたい気持ちがあった。なんか微妙な感じではありますけど…」。メジャーの舞台で上位争いに加わっているからこそ、生まれる感情でもある。

2026年 アムンディ エビアン選手権 3日目 渋野日向子
2日間「68」を並べたけれど…

序盤からチャンスを作り続け、初バーディは5番(パー3)でやってきた。前半で2つ伸ばして折り返すと、10番で2m、11番で5mとシビアなパーパットを沈める粘りを見せた。12番では2打目を手前5mに着弾させ、ピンそばにつけるショットコントロールを披露。15番(パー5)の3打目も、ピン右サイドにキャリーさせ、傾斜を使って60㎝に寄せる技ありの一打でスコアを伸ばした。戦略的な攻めは、過去4度でベストフィニッシュは51位(2024年)という“鬼門エビアン”での進化を示すもの。それだけに3パットを叩いた14番(パー3)と、ティショットを木でスタイミーになるフェアウェイ右に曲げた17番での2ボギーが悔しい。

2026年 アムンディ エビアン選手権 3日目 渋野日向子
プロとしての「宿命」

17位だった6月の「全米女子オープン」では、3位で迎えた第3ラウンドで「74」とスコアを落として18位に後退した。心身ともに疲労が蓄積された中で戦うムービングデー。今週はそこに、欧州を襲う記録的熱波まで加わった。そこで、田谷美香子マネジャーとともに考えた対策が「水風呂」だった。宿舎に帰ると毎日、浴槽に溜めた水風呂に下半身を中心につかっている。冷たさで、多少の叫び声を上げながら…。コース外でのそんな一工夫も、上位での戦いを支える。60台を3日間並べたのは、2023年3月の「ドライブオン選手権」以来、約3年ぶりだった(ダブルス戦を除く)。

2026年 アムンディ エビアン選手権 3日目 渋野日向子
一つでも上へ

メジャーでの上位争いは、その重圧も含めて「楽しい」と心からの笑みを浮かべる。「ハラハラ、ドキドキと言いますか。自分でプレッシャーをかけにいっている感じはありますけど、この位置で戦うことがプロゴルファーとしての宿命。ここで戦うために、やってきているわけなんで」。首位のユ・ヘラン(韓国)とは11打差がついたが、個人戦で今季初のトップ10も懸かっている。27歳が求め続けていた場所での戦い。最終18ホールも「楽しめたらいい」と言った。(フランス・エビアン/中村文香)

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