「好きで練習して、自分で評価を下げていた」山下美夢有が米本土初Vでつかんだ自信
◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前(23日)◇ヘーゼルティン・ナショナルGC (ミネソタ州)◇6760yd(パー72)
前週「マイヤーLPGAクラシック」での今季初優勝は山下美夢有にとっても、コーチである父・勝臣さんにとっても“まさか”だったという。「父も私もプレーオフになるとも思っていなかったので」。5打差7位からマークした「64」は会心のプレー。ただ、首位のロティ・ウォード(イングランド)が1打リードして迎えた易しい最終18番(パー5)でボギーをたたいてプレーオフにもつれ込むのはちょっとした想定外だった。
時差13時間の日本で勝利の瞬間まで見届けた勝臣さんについて山下は「寝不足だったみたいです」と笑って明かす。本人は感極まる様子もあった父の日Vにも「(父は)あんまり見せないので。(おめでとうとか)そんな感じです」とシンプルなやり取りだった様子。地に足をつけて、親子で信じた道を突き進んでいる。
ルーキーだった昨年はウェールズ開催の「AIG女子オープン(全英女子)」、マレーシアでの「メイバンク選手権」を制した。3勝目にして初めてとなる米本土でのタイトルは、ちょっと違う意味を持つ。「米国のコースで優勝したいっていう気持ちは強くあって、目標にしていた。すごくうれしかったですし、自信になりました」
何度も上位争いを演じながら優勝に届いていなかった時期は、メンタル的な部分にも変化が生じていた。「やっぱり練習もメチャクチャ好きで、メッチャするんですけど、そんなに悪くないんですけど、評価を下げてしまったりっていうのが、去年の後半くらいからずっと引きずっていた」。自分自身の現状を正しく分析し、何を認めて何を改善していくか。その見極めにおいても、父の目が正しく導いてくれる。
最高の結果を出して迎える今季メジャー第3戦は別コースながら過去2年で2位、6位とトップ10を外したことがない。久々の優勝争いで集中力を発揮した分、心身の疲労を考慮して前日22日の月曜日は9ホールを歩いてチェックするだけにとどめた。練習も軽めにしてリフレッシュすることで、優勝から気持ちも切り替わった。
米本土で優勝をつかみ、次は米本土のメジャー制覇へ。「なかなか初日に伸ばせなかったりというのがある。初日にもうちょっとスコアを出して、トップとの差が開かないような安定したゴルフをしたい」と理想の展開を思い描いた。(ミネソタ州チャスカ/亀山泰宏)