西村優菜が目指す4年連続USオープン 「試合でどれだけできるか問題」解決へ
◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 事前(18日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇ 6632 yd(パー72)
火曜の練習ラウンドは、常に中島敏雅コーチとショットを確認しながらの9ホールだった。西村優菜がコーチを帯同して試合に臨むのは、昨年10月「メイバンク選手権」(39位)、翌週「TOTOジャパンクラシック」(12位)から約4カ月ぶり。「USオープンに出たい」。まずは5月に控えるメジャー出場を一番の目標に、シーズン序盤での追い上げを目指す。
「全米女子オープン」には2020年に初出場、22年から世界ランク上位の資格で出場し続けてきたが、ことしは現在ランキング118位と正念場だ。大会前週の5月19日時点のランキングで上位75に入ればフィールド入りできる。「ちょっと遠い感じはするんですけど、トップ10に入ればチャンスがある」と目標を掲げて新シーズンを迎えていた。
ショットの不調に苦しんだ昨年は、年間ポイントレース69位でフィニッシュ。2週前に迎えた今季初戦「ファウンダーズカップ」は予選落ちに終わったが、「すごく良いフィーリングがあったので、去年よりはポジティブ。感覚的には良いので、あとは“試合でどれだけできるか問題”(笑)。そこが課題です」と話した。
中学時代から教わる中島コーチと、開幕前にもタイ合宿で練習してきた。米ツアーが主戦場になってから直接コミュニケーションをとる機会は減ったが、今季は数試合に帯同してもらう予定。「やりたい方向には持っていけています。心強さもありますし、試合をしながらフィードバックを頂ける」と、実戦で調整しながらメジャー切符の獲得を目指す。
昨年大会は54位で終えたが、翌週「HSBC女子世界選手権」3位などアジアシリーズで弾みをつけてメジャーの切符をつかんだ。次週HSBC-は現在ウエーティング4番手で出場は決まっていない。「前半戦で頑張っていかないと。出られるところで、頑張りたい」と気合を入れた。(タイ・チョンブリ/谷口愛純)