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河本結は4年ぶり大舞台に「アメリカ感じた」 プラン貫き上位発進

◇女子メジャー第2戦◇全米女子オープン presented by アライ 初日(30日)◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583yd(パー70)

最難関ホールとなった12番(パー3)は、相次ぐトラブルで進行が遅れに遅れた。早朝のスタートから1アンダーで後半に入っていた河本結も、後続組に打たせるコールオンまでたっぷりと待った。オナーで7Iを握ったショットの感触は悪くなかったというが、微妙に変化する風向きのジャッジも影響して手前のクリーク(小川)につかまった。

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同組の2人は河本のショットを見て6Iに持ち替え、グリーンをとらえた。「難しいコースでラッキー、アンラッキーはある」と冷静だった。左手前のラフから、クリーク越えのアプローチを2mに寄せる“ナイスボギー”で切り抜けた。「(ボギーパットは)あまり切れるラインではなかった。(一日を通して)すごく複雑なラインは打っていなかったけど、でも、ホントにその(難しい)ラインを打たないことが大事だと思っている。その目標はクリアできた」。決めごとを貫けたから、ピンチで傷口を広げずに戦えた。

目の前の一打に全集中して組み立てる緻密なマネジメントは「メッチャ、頭使います。身体はそんなに疲れないけど、もう、頭がすごい疲れ」。日本でも徹底している8~9時間の睡眠確保は時差ボケがあろうと関係なし。この日も午前3時40分から逆算してベッドに入り、戦える状態を整えてきた。

米ツアーメンバーとして戦った2020年大会はコロナ禍で12月開催。ギャラリーもいなかった。「でも、きょうはすごかった。木曜日でこの(大勢の)ギャラリーさんかって。やっぱり日本と規模が違うなと思いましたし、楽しかった。すごく、アメリカを感じました」。自分なりに覚悟を決めて日本へ戻り、“帰ってきた”舞台での戦いに充実感があふれる。

1オーバー15位とまずまずのスタートにも「あんまりナイスプレーをした感はないですね。オーバーパーなんで」と冷静に言った。「午後はグリーンが硬くなるっていうのは、(午前組の初日と)ひとつ違うなっていうのはある。しっかりメリハリつけて、明日のティタイムまで組み立ての準備に時間を使いたい」。午後スタートの2日目に向け、早々に頭を切り替えた。(ペンシルベニア州ランカスター/亀山泰宏)

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