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悲願に迫った畑岡奈紗笹生優花と古江彩佳も存在感／2023年メジャー振り返り

2023/08/16 07:15

畑岡奈紗古江彩佳笹生優花

2023年の海外女子メジャーを振り返る

今季の海外女子メジャー5試合が終了した。4人のメジャー初優勝者が誕生するフレッシュな顔ぶれとなった中、日本勢も複数大会で最終日の優勝争いに絡んだ。それぞれの熱い戦いを振り返る。

第1戦シェブロン選手権

メジャー初戦を日本勢最上位で終えた渋野日向子

優勝／リリア・ヴ
28位／渋野日向子、37位／畑岡奈紗、52位／古江彩佳、56位／西村優菜、65位／西郷真央
予選落ち／勝みなみ、馬場咲希、笹生優花

ことしからテキサス州ザ・クラブatカールストン・ウッズに会場が変更されたメジャー初戦。予選ラウンドは悪天候に見舞われる中、リリア・ヴがエンジェル・インとのプレーオフを制して涙のメジャー初優勝を飾った。日本勢は古江彩佳が2位、畑岡奈紗が9位につける好スタートも、週末の上位争いには加われず。渋野日向子が最上位の28位だった。

第2戦 KPMG全米女子プロゴルフ選手権

笹生優花が最終日に首位に迫った

優勝／イン・ルオニン
2位／笹生優花、8位／古江彩佳、39位／西村優菜、47位／畑岡奈紗
予選落ち／西郷真央、野村敏京、渋野日向子、勝みなみ

舞台はジャック・ニクラスと青木功の“死闘”が名高いニュージャージー州バルタスロールGC。最終日7打差から古江が猛チャージで1打差に迫った直後、雷雲接近で競技が中断。再開後は伸ばせず8位で終えた。怒とうの追い上げをみせた笹生優花はクラブハウスリーダーとしてホールアウト。後続のイン・ルオニン（中国）にかわされ、1打及ばなかった。

第3戦全米女子オープン

畑岡奈紗はペブルビーチで惜敗

優勝／アリセン・コープス
4位／畑岡奈紗、6位／古江彩佳、13位／木下彩、20位／笹生優花、33位／西郷真央、48位／岩井千怜、53位／佐藤心結、64位／野村敏京、川崎春花、68位／三ヶ島かな、71位／勝みなみ
予選落ち／岩井明愛、吉田優利、西村優菜、山下美夢有、上田桃子、馬場咲希、上原彩子、脇元華、渋野日向子、長野未祈、小宮千鶴

カリフォルニア州ペブルビーチGLで女子メジャー初開催。史上最多22人の日本勢が出場し、こちらも最多となる11人が予選を通過した。3日目のベストスコア「66」で単独首位に浮上して悲願のメジャー制覇に迫った畑岡は、サンデーバックナインで同じ最終組のアリセン・コープスに競り負けた。日本ツアーから参戦の申ジエ（韓国）が2位に入った。

第4戦アムンディエビアン選手権

メジャー2戦連続の最終日最終組に入るも悲願ならず

優勝／セリーヌ・ブティエ
3位／笹生優花、畑岡奈紗、36位／古江彩佳、48位／山下美夢有、53位／勝みなみ、59位／渋野日向子
予選落ち／馬場咲希、西村優菜、西郷真央、岩井千怜

メジャー昇格から10回目を迎えた大会で、畑岡が「全米女子オープン」に続いて最終日最終組をプレー。「72」とスコアを落としてセリーヌ・ブティエ（フランス）との2サム“直接対決”に敗れたものの、笹生とともに大会初トップ10となる3位で終えた。予選落ちだったアマチュアの馬場咲希（東京・代々木高）は2日目の16番でホールインワンを達成した。

最終戦 AIG女子オープン（全英女子）

メジャー最終戦は岩井明愛が存在感を示した

優勝／リリア・ヴ
11位／岩井明愛、畑岡奈紗、21位／勝みなみ、西村優菜、山下美夢有、古江彩佳、30位／吉田優利、36位／西郷真央、50位／櫻井心那、73位／川崎春花
予選落ち／笹生優花、穴井詩、岩井千怜、木村彩子、渋野日向子、馬場咲希

男女レギュラーツアーのメジャー初開催となったイングランド・ウォルトンヒースGCには過去最多16人の日本勢が集まり、10人が予選を通過した。畑岡は5打差9位から出た最終日に「74」と失速。初日103位と出遅れた岩井明愛が週末にアンダーパーをそろえ、初めて決勝ラウンドを戦った2度目のメジャーで畑岡と並ぶ11位でフィニッシュした。

ヴが2019年のコ・ジンヨン（韓国）以来となる年間メジャー2勝で初の世界ランキング1位にも輝いた。今季メジャーで複数回のトップ10入りを記録したのは15人。日本勢は6人の米国、4人の韓国に次いで3人（畑岡、笹生、古江）がマーク。最多はコープスとローズ・チャンの3回だった。