世界ランクシステムとの“絶交”を決断したグレッグ・ノーマンCEO (Chris Trotman/LIV Golf)

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「LIVゴルフ」は男子ゴルフの世界ランキングポイント（OWGR）対象外試合として継続開催する方針を固めた。CEOのグレッグ・ノーマン（オーストラリア）が5日、2年前からランキング統括団体に対して行っていた申請を取り下げたことを選手に通達した。

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サウジアラビア政府系資金を背景にした新リーグは発足初年度の2022年7月に、各大会への世界ランクポイントの付与を要請。OWGRは昨年、LIVの選手参加方式について「公平性と実力主義の原則に合致していない」と不透明性を指摘し、ポイント付与対象試合の出場基準に見合わないとして結論を先送りにしていた。

ノーマンは文書で「私たちは皆さんの実績が既存のランキングシステムに認められるよう、懸命に働きかけてきましたが、残念ながらOWGRは我々と生産的に協力する意思をほとんど見せていません」と団体を批判。「LIVのリーグ、LIVゴルファーが前進する最善の方法が現在のランキングシステムではないことがハッキリした」と記し、現行制度には正確性、信頼性、整合性が欠如していると主張した。

欧米ツアーから移籍したLIV所属選手の世界ランクは後退を続け、4大メジャー等への出場が遠のく状況。ノーマンは「LIVゴルファーが公平に代表されるべく、メジャーの各大会と意義のあるコミュニケーションを続け関係性を模索していく」と各メジャーと直接交渉を進める考えを示した。

4月開催のメジャー初戦「マスターズ」（ジョージア州オーガスタナショナルGC）はすでに、LIVで今季2勝をマークしている世界ランク76位のホアキン・ニーマン（チリ）をことしの大会に特別招待することを発表している（発表時は今季1勝、ランク81位）。また、米ゴルフウィークは5月の第2戦「全米プロゴルフ選手権」（ケンタッキー州バルハラGC）への招待出場についても確認したと報じた。

リーグは8日（金）から香港でシーズン第4戦を開催。日本勢は香妻陣一朗が出場する。