同伴競技者、プロアマ参加者からの温かい祝福に、常に笑顔で応えていた井戸木鴻樹

「第14回スターツシニアゴルフトーナメント」が、明日14日（金）、茨城県のスターツ笠間ゴルフ倶楽部で開幕する。前日の13日（木）にはプロアマトーナメントが行われ、今季、米メジャータイトル獲得でシニア界を大いに賑わせた井戸木鴻樹らが出場し、最終調整を行った。

歴史的な快挙を果たし、凱旋帰国してから約3週間。帰国後は取材や撮影に追われ、休む間もなく2連戦をこなして迎えた今週だったが、「漸く体が動くようになってきた。長時間の飛行機移動で疲れはあったが、ゴルフしているほうが良い状態でいられる」と、元気な姿で会場入りした。

＜＜　下に続く　＞＞

この日は18ホールをラウンドし、初めてラウンドする会場の攻略に挑んだ。フェアウェイが広いホールもあれば、狭いホールもある入り組んだコース設計に、「ガンガン攻めたいけど、ラフよりフェアウェイに置いていく。勝負したい気持ちはあるけどね」と冷静なゴルフを主張。その一方で、「広くて長いホールでは、自分にプレッシャーをかける意味でも、飛ばしにこだわりたい」と、今後の米国チャンピオンズツアー参戦を見据えての、井戸木本来のスタイルは貫くつもりだ。

大きなタイトル獲得の余韻に浸り続けることなく「気持ちは切り替わった」と、さらなる勝利に向けて前進する井戸木。「最近ではお風呂（大浴場）も、サウナも隅っこの方で･･･」と、知名度アップによる周囲の祝福の言葉に照れながらも、応援してくれるファンへの感謝の気持ちを忘れない。その大きな期待を背負いながら、国内シニアツアー今季1勝目を目指す。（茨城県笠間市／糸井順子）