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激しいめまいも…三ヶ島かなの荒波シーズン

◇国内女子◇富士通レディース 初日(13日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6662yd(パー72)

21歳の三ヶ島かなが、激しいめまいに襲われたのは7月末のこと。ゴルフをできる状態ではなくなり、真夏の「大東建託・いい部屋ネットレディス」を棄権した。「初めてのことで、原因がわからなかった」。多くの病院を訪ね「メニエール病」との診断を受けた。

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聞き馴染みのない病名。ストレスからも発症し、難聴やめまいを起こす。プロ野球・日本ハムの栗山英樹監督は、この病気で29歳のとき現役を引退した。もちろん三ヶ島の場合は、現役を続けられないレベルではないが、「昔から(大気が)低気圧のときに頭痛が出た。気圧によって(めまいは)起きるようで」と天候チェックを欠かせなくなった。

低気圧の予報の日は4種類の薬を飲むが、やはり“良薬は口に苦し”。「本当に美味しくなくて…。でも飲まないとめまいがすごいし」と苦笑い。それでも「(病名を聞いて)怖さよりも、理由がわかってスッキリした部分の方が大きかった」と受け入れて、「これから付き合う必要がありますね」と穏やかに語った。

シーズン開幕前、親戚の占い師に手相や生年月日を見てもらい「波の激しい1年になるよ」と言われた。序盤にパットイップスになりかけた。そこから巻き返して初シードを「当確」とした。「色々あると思っていたけど…。ゴルフでも私生活でも占い通りになっちゃって」とおどけた。

曇天の大会初日は2アンダーの8位で発進。「この会場は特別で」と期する思いもある。シード争い渦中の昨年大会は1打届かず予選落ち。シードを逃して回った最終予選会(ファイナルQT)の舞台にもなり、1位で通過した。失意の涙と歓喜の笑顔。その両方をこの会場で見せた。

2日以降も分厚い雲に覆われて気圧は低くなる。万全のコンディションではないが、「ここに来ると思うことがやっぱりある。出るからには優勝を目指す」と強調した。(千葉市緑区/林洋平)

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