痛恨“ダボ”でも崩れない ビッグネームに割って入る22歳・吉澤柚月の謙虚と冷静
◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 3日目(12日)◇片山津ゴルフ倶楽部 白山コース(石川)◇6755yd(パー72)◇晴れ(観衆5023人)
最終組でのプレー中、吉澤柚月はリーダーボードを見てにわかにテンションが上がった。「麗央ちゃん、来てる!」――。同学年の竹田麗央が10番スタートの“裏街道”から猛チャージをかけて急浮上していることに無邪気にはしゃぐ22歳。8月「北海道meijiカップ」での初優勝から1カ月ほどしか経っておらず、まだまだ初々しい。
米ツアーからスポット参戦の勝みなみと予選から3日間同組。竹田と勝のほかにも、山下美夢有と桑木志帆の「AIG女子オープン(全英女子)」覇者、河本結、岩井明愛…。そうそうたる面々を抑えて一時は単独トップに立っても浮足立つことはなかったという。「一緒に回っているメンバーもトッププロの方々。自分は挑戦者じゃないですけど、緊張というよりは、食らいついていこうっていう気持ちでできています」
リードを2打まで広げていた後半12番でダブルボギーをたたいた。アゲンストの風を意識した2打目を引っ掛けた分だけキャリーが出て、砲台グリーンの奥に大きく外すミス。3打目のアプローチを乗せられず、4打目もショートして4オン2パットで一気に後続に並ばれた。
続く13番(パー3)も同じように向かい風を受けて打つホール。先に打った同組の2人がいずれも大きく右に曲げた後のティショットが冷静だった。直前12番のオーバーを踏まえ、番手を上げて打つことはプレーヤー心理として難しい状況。一生懸命飛ばそうと力めば、2人のように右にふけてしまうリスクが膨らむ。「ダボはもうしょうがない。グリーンに乗せて、2パットで行けたら100点だと思って、ちゃんと自分の(決めた)距離を打とう」。狙い通りの2パットパーが、この日「71」でまとめるターニングポイントになった。
通算7アンダーで1打差2位につけ、meijiカップ以来2度目の最終日最終組に飛び込んだ。今度は国内メジャーのビッグタイトルが懸かる18ホールで、優勝を争うライバルたちも強者ぞろい。「自分のゴルフに必死で、気付いたらこの位置にいる感じ。皆さん、上位にいる選手はすごい方ばかり。そこに飲み込まれないように、一打一打、自分を信じて打つだけかなと思います」と謙虚に挑む。(石川県加賀市/亀山泰宏)