「肩車されて」観戦したコースで 蛭田みな美が19年ぶり地元・福島で狙う特別な1勝
◇国内女子◇リゾートトラストレディス 事前(27日)◇グランディ那須白河GC(福島)◇6500yd(パー72)
34回目を迎える大会がグランディ那須白河GCで開催されるのは、実に19年ぶりとなる。地元・福島出身の蛭田みな美は「実家から通ってます」と、車で約40分かけて会場入りしている。地元ゆえに知り尽くしたコースかと思いきや、プレーでは「あんまり来たことなくて。6回くらい。残念ながら記憶はないですね」と笑った。
当地では2005年から3年連続で行われ、父に連れられて訪れた会場で初めてトッププロたちのプレーを間近で見た。「子どもの時に見に来ていた大会に、自分が出られるのはちょっと感慨深い」と話す。「(宮里)藍ちゃんとか、(横峯)さくらさんとか、ちょうど全盛期で。パパに肩車されながら見てました」。その時の景色は、いまも鮮明に記憶に残っている。
プロ8年目の2023年「CAT Ladies」でツアー初優勝を遂げたが、25年はシーズン終盤に失速し、メルセデスランキングはシード権(50位まで)圏外の53位。今季の出場権は前半戦(第1回リランキングまで)のみにとどまった。
成績に準じて出場優先順位を組み替えるリランキングまで、今週を含めて残り4試合。昨年実績では40位(33.36pt)までが、2回目の組み替えまでの中盤戦にフル参戦できた。現在34位(40.14pt)につけて圏内を維持しているが、「なるべくリランキングは考えずに、シードを目標に頑張ろうと思ってる。なるようになると思ってやっています」とさらに先を見据えている。
この日はプロアマ戦でコースをチェックし、「すごい池もあって難しい。アイアンの距離感は気を付けたい」と警戒を深めた。フェアウェイに置いても油断はならない。日本で一般的な高麗芝ではなくベント芝が採用されており、葉が柔らかく細いためボールが沈みやすく、インパクトの少しのズレがダフりなどのミスショットにつながるという。「ちゃんと(ヘッドが)入らないと飛ばなくなっちゃうので気を付けたい」と加えた。
今週の目標を問われると、「優勝で!」と即答した。会場には母や祖父母も応援に駆け付ける予定だという。「(地元で優勝は)一番うれしいかな。もし実現したら…(笑)」。幼い日に肩の上から眺めた舞台で、ことしは自分が主役を目指す。(福島県西郷村/安平賢太郎)