「イチかバチか」へ19歳がスタイル変更 福田萌維が見せたリランキング突破への執念
◇国内女子◇Sky RKBレディスクラシック 初日(15日)◇福岡雷山ゴルフ倶楽部(福岡)◇6490yd(パー72)◇晴れ(観衆1714人)
幕開けは最悪だった。インから出た福田萌維は、11番(パー5)でことし初めての4パットでダブルボギーを喫した。2度もカップに蹴られた。それでも沈みかける心を「まだ何とかなる!」と奮い立たせた。前半のうちにスコアを戻すと、バックナインで反撃開始。下り5mのスライスラインを流し込んだ2番からの3連続を含む4バーディを奪って「68」とした。「よく気持ちが切れなかったなと思います」。自己最高7位で初日を終えて、19歳は納得の表情で小さくうなずいた。
プロ2年目の今季は、QTランク54位で迎えた。ツアー出場数は限られる。「イチかバチか、上を狙っていくスタイル」でいくと腹を決めた。しかし、今季はここまでツアー2試合とも予選落ち。出場優先順位を再編する第1回リランキングが6月「ニチレイレディス」終了後に迫る中、まだ1ポイントも稼げていない。「ここで絶対に上位に」。今週にかける思いは強い。
前週の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 」で変えたマレット型のパターを、今週から再びエースのツノ型に戻した。多くの選手が「芝目が強い」と語る雷山GCのグリーン。序盤に4パットこそあったものの、「思ったところに自信をもって打てて、あとはもう気合で入れました」と今季初の60台につなげてみせた。
故郷の和歌山から、より良い練習環境を求めて宮崎・日章学園高に進学した経歴を持つ。1学年上の先輩に、今ではツアーの中心選手になった荒木優奈と菅楓華がいた。荒木とは寮で同部屋だった。「すごかった」と振り返るのが、時間の使い方。人が見ていないところで努力する姿を間近で学んだ。「追いついていきたい。でも、自分らしく」。今季ツアーは開幕9試合で10代覇者はもちろん、初優勝者もいない。尊敬する先輩に続く初タイトルはもちろん目標だが、まずはリランキング突破に視線を向ける。
「本当に上位でポイントを稼がないと、リランキングは厳しい。上位争いをして来週や再来週の試合の出場権を自分でつかみとれるように」
19歳はひたすら上だけを見据えて、残り36ホールを戦い抜く。(福岡県糸島市/中村文香)