小平智はエース1W候補との出会いを喜んだ

◇国内男子◇マイナビABC選手権 事前情報（25日）◇ABCゴルフ倶楽部（兵庫県）◇7217yd（パー72）

2週間前の「日本オープン」で1Wのヘッドが割れるアクシデントに見舞われた小平智が、相棒との“再会”を喜んだ。開幕前日にプロアマ戦に出場し、新たなエース候補との出会いに「ドライバーが見つかって超ハッピーです」と話した。

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モデルは破損前の1Wと同じ「プロギア RS ドライバー F」だが、納得の1本にたどり着くまでは難航を極めた。エースと同モデル・同スペックであっても、微妙な重量やバランスの個体差が、1W巧者の繊細な感覚とのズレを生んだ。破損してから試した1Wは、別モデルを含めて20本以上に達したという。

小平のハートを射止めた1Wは、折り返し直後の10番ティでメーカー担当者から手渡されたもの。一発のショットで好感触を得ると、さっそくキャディバッグに入れて後半のラウンドへ。「後半は、ほぼフェアウェイ。逆球も出ないし、前（のエース）よりも飛んでいる感覚だった。これから使い込んでいけば、もっと良くなる」と言葉を弾ませた。

今週開催の世界選手権シリーズ「WGC HSBCチャンピオンズ」出場を辞退したのは、1Wへの不安も理由にあったという。海外メジャー「マスターズ」初出場に向けて年内の世界ランキング50位入り（現在は65位）を目指すだけに、「（このタイミングで）見つかったのはデカイ。これから好きなコースが多いし優勝を狙っていきたい」と語気を強めた。（兵庫県加東市／塚田達也）