序盤5ホールで3バーディを奪っていた片山だったが…中盤にまさかの失速で3位に後退した

茨城県の茨城ゴルフ倶楽部 東コースで開催中の国内男子メジャー第3戦「日本オープンゴルフ選手権競技」2日目。首位タイから出た片山晋呉は3バーディ、3ボギーの「71」（パー71）とスコアを伸ばせず、通算5アンダーのまま3位タイに後退した。

出だしの10番で第2打をピン手前1メートルにつけ、バーディ発進を決めた片山。さらに、6メートルを沈めた13番に続き、14番ではフェアウェイからのセカンドショットを右奥1メートルにつけて2連続バーディを奪い、早々に後続を引き離しにかかった。

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しかし15番、スコアをさらに伸ばしたかったはずのパー5で、流れが急変した。

フェアウェイからアイアンで刻んだ第2打が、ファーストカットから50センチあまり左へと転がり、深いラフに入ってしまう。入念にライを見極めてからウェッジで放った第3打はグリーンまで届かず手前のバンカーへ。この日初めてのボギーを叩いた。

すると、続く16番ではピン左から3パットボギー。折り返しの18番（パー5）も2オンに成功しながら3パットでパーと、一転して苦しい中盤となった。後半アウトはバーディなしで1ボギー。盤石と思われたトップの座を明け渡し「そう甘くない」と苦笑いでホールアウトした。

それでも「日本オープンですから。絶対こうなる。独走なんかありえない。今日の段階で、3打差でトップなんかに立ったら、僕はもたないね」と言葉は淡々としたもの。それ以上に「ちょうどいい位置。楽しくなってきた」とニヤリとした。トップの野仲茂とは2打差。日本一決定戦を知りつくす男にはまだ余裕が漂う。（茨城県つくばみらい市／桂川洋一）