“黒字”に満足「甘えたくない」 ルーキー中野麟太朗の戒めと目覚め
◇国内男子◇ドラッグストア・コスモスカップ 初日(1日)◇グランフィールズCC(静岡)◇7156yd(パー70)◇晴れ
ボギーが先行した前半11番は、217yd設定で大きく打ち下ろすタフなパー3。中野麟太朗は「そのボギーをすんなり受け入れることができた」と振り返る。13番で2ボギー目が来ても動じない。
インコースの中では比較的易しいホールと見ていた16番で最初のバーディを奪うと、やはり難しい17番(パー3)でうれしいチップインバーディ。左手前ピンに対して右へのミスを警戒し、左にこぼしたティショットは狙い通りで、ナイスアプローチが最高の結果を呼び込んだ。「そこでちょっと火がつきました」。18番も獲り、後半も4連続を含む5バーディで6アンダー「64」をマークした。
早大2年時の2023年「日本アマ」を制し、24年「東建ホームメイトカップ」では初日に「61」をマークするなど4位。期待を背負って迎えたルーキーシーズンの歩みは堅実だ。国内開幕戦だった東建ホームメイトカップで最終日最終組を回って5位。以降は予選落ち1試合のみ(シーズン全体で2試合)で、年間ポイントランキング32位と来季シード(65位まで)は手中に収めている。
それでも、本人は不満を隠さない。「現状の立ち位置にちょっと満足しちゃってるような、そんなプレーをしているのが自分らしくない。捨て身ではないですけど、気持ちだけでも優勝に向かっていけるようにしたい」。キャディやトレーナーのサポートを受けつつ、しっかりと4日間を戦って経費を賄う。アマチュア時代には気にしなかった“収支”のバランスで言えば、及第点をつけられる試合を重ねてきた。
「『今回もちゃんと黒字だね』みたいな…。(サポートのおかげで)快適にはやらせてもらっているんですけど、甘えたくない。ここで自分の限界を決めたくない。皆さんが優勝している姿とかを見て、その“熱”が戻ってきているのかな」。まだ22歳。小さくまとまるのは早すぎると、誰より自分が分かっている。(静岡県三島市/亀山泰宏)