2026年 ~全英への道~ミズノオープン

小平智が攻めの“直ドラ”で空気一変 「どうせダメだろ」からの「66」

2026年 ~全英への道~ミズノオープン 2日目 小平智
“直ドラ”から4連続バーディを奪った小平智(C)JGTO images

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 2日目(29日)◇ JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7480yd(パー72)◇晴れ時々曇り(観衆1112人)

ドライバーを握り、局面を変えた。小平智は前半最後の18番パー5の2打目地点、ファーストカットでわずかに浮いているボールを見て“直ドラ”でグリーンを狙うことを決めた。放たれた一打は強い弾道で飛び出すと、約300yd先のピン右8mに2オン。ここを起点に4連続バーディを奪って、停滞していたラウンドの空気を変えてみせた。

「前半はもどかしいゴルフだったけど、後半にポンポンポンと来てくれたので気持ちよく回れました」。10番でバーディ発進を決めながら、その後はリンクスコースに吹き付ける海風の影響もあって我慢の展開を強いられていた。6番でのイーグルを含む「66」でホールアウト時点で単独首位に浮上。日米通算9勝のショット巧者らしく、流れを引き寄せる一振りだった。

果敢な一打と好スコアを支えたのが、3戦前の「中日クラウンズ」から新たに投入したドライバーだ。タイトリストの「GTS3」。浅めの重心設計による高い操作性能を持つモデルで、「ディープ(フェース)なドライバーを使っているときはできないけれど、(今は)できるドライバーなので」。もちろん、“直ドラ”だけでない。「ティショットもイメージ通りに打てている」。ドライバーの好感触はショット全体にも好影響をもたらしている。

実はここJFE瀬戸内海GCは決して得意なコースではい。同コース開催の過去7大会でトップ10入りは1度だけで、直近2大会は予選落ちと苦しんできた。「スコアを伸ばせるイメージが湧かない」。そう語っていた36歳が優勝戦線のど真ん中にいる。

18年に米ツアーの「RBCヘリテージ」を制し、7年間を海外で戦ってきた。今大会では上位3選手(有資格者を除く)に7月のメジャー「全英オープン」(イングランド・ロイヤルバークデールGC)への出場権が与えられる。手にすれば、2022年「全米オープン」以来のメジャー切符だけに気合十分かと思いきや、「どうせダメだろみたいな感じ。それがいい方向にいっている」とどこか達観した様子だった。「今のところまだ期待していないです、全然。ゆっくり回りたい」。本人の意思をよそに、周囲の期待は確実に高まっている。(岡山県笠岡市/中村文香)

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