11年ぶり“3タック”で和合攻略へ 池田勇太は尾崎将司さんへの敬愛とともに
◇国内男子◇中日クラウンズ 2日目(1日)◇名古屋GC和合C(愛知)◇6557yd(パー70)
池田勇太が和やかな表情で話す。「今回のクラウンズを見て本当にうれしいね」。クラブハウス前に置かれた巨大パネルに並ぶのは、故・尾崎将司さんの輝かしい大会記録とカップ写真。大会最多5勝を誇るレジェンドへの追憶が包むことしの和合で、通算3アンダーと上位での決勝ラウンド進出を確実にした。
池田は今季、2015年まで着用していた3タックの入ったズボンを“復活”させた。深く敬愛する尾崎さんのトレードマークのひとつ。「追悼の意味を込めて」シーズン国内初戦から久々に足を通した。「もっと違和感があると思ったけど、履いて1日で(なじむ感覚が)戻りました。歩きやすいし、ノーストレス」。この日は鮮やかな緑のズボンを選んだ。
特注のズボンは、昨年12月23日に尾崎さんが亡くなった年内にウェア契約を交わすmuta MARINE GOLF(ムータマリンゴルフ)にオーダーした。緑のほかに紫、白、黒、ピンストライプ柄など8着を用意。かつてのダボっとした仕様にアレンジを加え、担当者によれば「シルエットにこだわりモード感を入れる」デザインに仕立てたという。
昨年12月に40歳になった。尾崎さんが同じ40歳で大会初優勝を遂げたことは、もちろん知っている。「決して得意じゃない和合で、ことしは考えを改めてこの2日間をプレーしているつもりではいる」。降雨により約2時間の中断を挟む過酷なコンディションで、この日は19位から3バーディ、2ボギーの「69」と連日のアンダーパーで回った。
3年間にわたる顎偏位(がくへんい)症の治療も昨年11月末にようやく終えた。「やっと身体の感覚が出てくるようになった」ことで、フィーリングや飛距離も以前の状態に戻りつつある。これまで14回の出場で、5位タイ(2016年)が最高位の和合攻略へ。全快にはまだ遠いことを自覚しつつも、「あと2日、ここ最近にない自分のゴルフを皆さんにお見せできるように頑張りたい」と意気込んだ。(愛知県東郷町/塚田達也)