池田勇太「最後という言葉はない」 尾崎将司さんへの思いと誓い

2026年 尾崎将司さん「お別れの会」 池田勇太
あこがれの人が他界…池田勇太の胸中は

ゴルフ界の枠を超え、約1000人の招待者が昨年12月23日に大腸がん(S状結腸がん)のため78歳で死去した尾崎将司さんを偲んだ「お別れの会」。尾崎さんにあこがれてゴルフを始め、今なおその背中を追い続ける池田勇太も、もちろんその一人だった。

「つらいですね。俺が死ぬまで(気持ちの)整理はつかないんじゃないのかと思います」。2月5日に尾崎さんの故郷・徳島県の海陽町(旧宍喰町)で行われた四十九日法要と納骨式に参列しても、目の前の現実を受け入れることは難しかった。

アマチュアだった高校3年生の時、2003年「ブリヂストンオープン」最終日に、初めて尾崎さんとの同組ラウンドが実現した。「それからも数々の思い出があった。一個一個、鮮明に覚えています」。2010年に催された尾崎さんの世界ゴルフ殿堂入りの式典で、石川遼と花束を贈呈したこと。16年に自身が初めて賞金王に輝いたパーティにサプライズで駆けつけてくれたこと。「キリがないよ…」。尾崎さんと共有した時間のすべてが、何ごとにも代えがたい宝物だった。

2026年 尾崎将司さん「お別れの会」 池田勇太
張り裂けそうな感情を押し込めて

生前最後に対面したのは、尾崎さんが千葉県の邸宅で喜寿(77歳)の誕生日を迎えた2024年1月24日。尾崎さんが当時から病と向き合っていたことは聞いていたという。

一般の参列者も含め、多くの人にとってこの日が尾崎さんに“最後の別れ”を告げる日になったかもしれないが、池田の認識は異なる。「俺に最後という言葉はない。心の中で生き続けるとかじゃなくて。宍喰に行けば会えますし」

尾崎さんが亡くなる前日、昨年12月22日に40歳になった。永遠の目標である尾崎さんはツアー最多94勝のうち、40歳を迎えてから63勝を重ねた。「俺はこれからがスタートだと、改めて思った。一回一回(優勝を)報告できるように頑張りたいです」。静かな口調で、力強く誓いを立てた。(編集部・塚田達也)

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