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亡き父に捧げる“誕生日プレゼント” 日本タイトル3冠ノリスが難コースに強いワケ

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日(1日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観衆5051人)

ウイニングパットを沈めたショーン・ノリス(南アフリカ)の目から、大粒の涙がこぼれた。2021年「日本オープン」での通算6勝目からかかった時間に対してではない。「今週は本当に、特別だったんだ」。2日後の12月3日は、5年前に亡くなった最愛の父・パトリックさんの誕生日だった。

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父に吉報を届けたい――。並々ならぬ思いで臨んだ今週は、初日から「67」「68」「65」とプレーが安定した。1打差を追って出た最終日は前半3番、6番(パー5)、9番でバーディを奪って単独首位に浮上。おなじみの長尺を使ってのパッティングが冴えわたった。

一時は後続に4打差をつけたが、「自分のゲームプランに徹することだけを意識していた。どれだけリードを築いても、ずっと変えない」。キャディを務める弟・カイルさんとともに攻めの姿勢を貫いた。4バーディ、1ダブルボギーの「68」でただ一人、4日間60台を並べ続けた。

ゴルフを始めるきっかけを作ってくれた父に捧げる最高の誕生日プレゼントだ。「きっと見守ってくれていて、誇らしく思ってくれているんじゃないかな。ひとえに、ありがとうと伝えたい。我慢強くなるように育ててくれて、ありがとう」

2017年「日本ツアー選手権」、21年「日本オープン」に続く3つ目の日本タイトルを獲得。「粘り強さ、忍耐強さが僕の持ち味なんだ」。タフなコースで実力を発揮できるのも、父の教えが影響しているのかもしれない。42歳201日での3冠達成は、43歳25日の橘田規、42歳363日の尾崎直道に次いで史上3番目の年長記録となった。

最終戦に勝って賞金ランキング3位でシーズンを終えた。今後も日本ツアーを舞台に、「賞金王を目指す」心構えだ。2018、19年とランク2位で惜しくも届かなかった年間タイトルへの意欲に加えて、「日本は自分にとって特別な場所。人が優しいし、文化、ご飯も素晴らしい。大好きなんです」。来年も故郷にいる家族を思いながら戦う。(東京都稲城市/合田拓斗)

<日本タイトル3冠年長記録>
43歳25日/橘田規/日本プロ(1963年)、日本オープン(65年)、日本プロゴルフマッチプレー(77年)
42歳363日/尾崎直道/日本シリーズ(1988年)、日本プロゴルフマッチプレー(90年)、日本プロ(99年)

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