「Hot Shot with GDO」の2020年10月のマンスリーゲストには常文恵プロを迎え、全4回でお届けする。

1999年5月7日生まれの21歳。富山県高岡市出身。14歳からアメリカにゴルフ留学し、ミッシェル・ウィや、ヤニ・ツェンを指導したゲイリー・ギルクリスト氏に師事し、今でも教えを受けている。2018年のプロテストでは3次まで進むが棄権となり、残りの可能性をQTにかけファイナルまで進出。QTランキング41位の資格及びリランキングにて2019年レギュラーツアーにほぼフル参戦を果たし、同年に開催されたプロテストに2アンダーの12位タイで合格し92期生となった。

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第1回 「アメリカゴルフ界トップアマが日本に凱旋！」

上海出身で日本国籍を取得した両親のもと、富山県に生まれた。父親の仕事の関係で、1歳で上海、3歳半でニューヨークに移住し、14歳からはアメリカのフロリダへゴルフ留学。2014年にアメリカ女子アマ2大大会の一つの、「全米女子パブリックリンクス」でミッシェル・ウィの13歳に次ぐ年少記録の15歳で優勝し、トップアマとして注目される。

2015年には、「全米女子アマ」でもベスト16に進出。「スタンフォード大学」など名門校の誘いを受けたが、生まれ故郷の日本に戻ることを決心。2018年のプロテストでは腰痛を我慢して臨んだが3次で棄権し、QTに可能性をかけた。

2019年は、QTランキング41位の資格でTP単年登録となり、レギュラーツアー25試合に参戦し、年間獲得賞金は690万円となった。プロテストが免除になる賞金ランキング50位以内を目指していたが、94位で受験が決定。

プラチナ世代の西村優菜、安田祐香、吉田優利など若手実力選手がひしめき、夜は緊張感で眠れずにプレッシャーが頂点に達する中、実力をいかに発揮できるかに集中したところ2アンダー12位タイの成績で合格して92期生となった。

2020～2021年の統合シーズンは、ステップアップツアーを主戦場として戦い、目標はQTファイナルからの出場権が得られる「優勝」、または「賞金ランキング10位以内」だ。

第2回 「ニックネームはアリスです！」

ルーティンワークは、朝7時30分に起きてストレッチから始まる。朝食後にパター練習をして、昼食後は練習場でアプローチと150球程度の打球練習。夕食後は家の近くで30～40分ほどランニングをした後、家に戻ってウェイトトレーニングをするスケジュールだ。子供のころから勉強が楽しくて、

高校の成績もよかったため、「スタンフォード大学」や、「デューク大学」など名門大学からのオファーもあり、アメリカで進学するか、日本へ帰国するかを悩んだ時期があった。ジュニアで強い仲の良かった選手の多くが大学に進学したが、宿題が多く練習ができず、精神的に追い詰められてゴルフをやめていくのを見て、日本に戻ってプロを目指すことを決意。

英語は幼少期に過ごした海外のインターナショナルスクールで習得し、独学で学んだ中国語と日本語もOKのトライリンガルだ。

「You will face many defeats in life, but never let yourself be defeated（あなたたちは多くの敗北に出くわすでしょう。でも打ち負かされてはいけないのです）」は、アメリカの好きなことわざ。1度目のプロテストで棄権したときに落ち込んだが、立ち直る勇気を与えてくれた。

アメリカ育ちだからハンバーガーやピザなどのジャンクフードに目がないが、体に悪いので控えている。大好物は甘いものと焼肉。苦手なものは、白身魚のお刺身とトマトだ。

第3回 「休みの日はオシャレしてお出かけ」

クラブはPING、ボールはタイトリスト、シューズはフットジョイ。使い慣れたクラブを使いたいので、簡単に新しいモデルに変えないタイプだがパターは別。パッティングの調子が悪くても、新しいパターに変えれば「入るはず」と自信がつくからだ。

得意クラブはドライバーで、最高飛距離は260ヤード、平均で240～250ヤードくらい。最近は40～50ヤードのショットが右にプッシュする傾向があり、嫌がって左にひっかけることもあるのがもっぱらの課題。

拠点は千葉県の野田市で、パター練習は「紫カントリークラブ 紫あやめ36」、ショットの練習は、「川間アルバトロス・レンジ」でおこなっている。

ウェアは契約しているブランドは無く、あまり派手なデザインは好みではないのでスポーティなものを着ている。好きな色はピンク、青、黒で、日本のゴルフウェアはアメリカと違って特別にかわいいので、スカートなども結構着ている。

髪はアメリカの友達のほとんどが長かった影響で長くしており、試合では邪魔にならないように母親に三つ編みにしてもらっている。ゴルフウェア以外は着る機会が少ないので、休みの日は自分が可愛く見えるようなウェアを選んで、遊びにいくようにしている。

所属は「福地建設」、スポンサーはIT系の「縁通」、「パクテラ」にお世話になっている。

第4回 「アニメ大好き」

趣味は休みの日にショッピングモールの本屋にいくこと。大好きな漫画が並んでいるのを見るとわくわくするので、ネットで買わずに直接出向くことが多い。「ワンピース」は200話まで読んだが長いので諦めた。「東京喰種トーキョーグール」や「はじめの一歩」などにはまっており、日本語の勉強にもなっている。

YouTubeでは「はじめしゃちょー」や、自分でゲームをする時間がないので「ポッキーさん」の実況番組を見て楽しんでいる。好きな芸能人は、ジャニーズのアイドルグループ「Hey! Say! JUMP」の伊野尾慧（いのおけい）さんや、俳優の菅田将暉さんなど、顔がかわいい系が好みだ。

写真を撮ったり、のせたりするのが苦手だったが、友人から「プロゴルファーだったらやるべき」と言われて、昨年の中旬ごろからインスタグラムを始めたばかり。最初に会うと、もの静かな子だと思われがちな人見知りだが、慣れると結構おしゃべり好きな一人っ子。

4年前に日本に来たときには、東京オリンピックに出場することを目標としていたが、高すぎる目標を掲げてプレッシャーをかけすぎていたことに気づいた。今は、着実に達成できる目標として、ステップアップツアーで年間獲得賞金ランキング10位以内を達成し、ファイナルQTで頑張ってレギュラーツアーに復帰したいと思っている。

好きな男性のタイプは気持ちを明るくしてくれて、そばにいると安心できる人。結婚はまだ考えたことがないが、運命だから自然に出会えると信じている。