欧州男子ツアーは来シーズンのツアー出場資格を争う「クオリファイングスクール」の最終ラウンドがスペインで開催された。6日間に及ぶ長期戦で最後まで生き残った日本の佐藤信人が、通算22アンダーをマークし5位タイでホールアウト。カウントバック方式により、佐藤は優先順位7番目が決定。上位35名が有資格者になったが、佐藤はシーズンを通してほとんどの試合に出場することが可能になった。

佐藤が欧州ツアーに挑戦したのはスケジュールによるモノだった。米国の大学出身の佐藤にとっては、ゴルフツアーの最高峰といわれる米ツアーを目標としてきた。ところが今年の日程では、日本ツアーの出場などに支障をきたすと判断し、チャレンジの舞台を欧州に変更した。

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欧州ツアーは、佐藤が所属するミズノと深い関わりがある。「全英オープン」を初め、多くの試合でサポートを行っている。サービスカー（クラブメンテナンス用のトレーラー）や担当者が必ず試合会場に足を運び、中には日本人スタッフも2名在籍するという。佐藤にとっては願っても無い環境が用意されそうだ。

ところが当の佐藤はクオリファイ挑戦前、「とりあえず突破するのが目標」と語っていたが、欧州ツアーに専念するかは現在検討中と見られる。日本選手が世界を舞台に活躍する姿は、ファンにとっても喜ばしいこと。丸山茂樹、田中秀道などが米ツアーで活躍しているが、佐藤も欧州ツアーでアーニー・エルスなどと優勝争いを繰り広げてもらいたい。