2016年 全米プロゴルフ選手権

ニュージャージーの嵐で全米プロが水入りに

2016/07/31 08:41
全米プロ3日目、上位の選手は悪天候でスタートできなかった(Andrew Redington/Getty Images)

「全米プロゴルフ選手権」3日目は午後から豪雨と雷雲の接近に見舞われ、上位陣は軒並みスタートできなかった。日曜日は36ホールの長丁場を強いられることになる。

ロバート・ストレブジミー・ウォーカーの最終組は午後2時55分にティオフの予定となっていたが、雷注意報が発令され、この日のプレーは午後2時14分にサスペンデッドとなった。結局、選手たちはそのままバルタスロールGCのコースへ戻ることはなかった。

第3ラウンドは最終日の朝7時から再開され、最後の5組は第3ラウンドと第4ラウンドの全部を日曜に行うことになった。ただ、ニュージャージー一帯は明日も今日と同じような天気予報になっていて、今年4戦目のメジャーは5日目に勝負がもつれ込む可能性も出てきた。

ストレブとウォーカーは「全米プロゴルフ選手権」の36ホール終了時点の歴代最小ストロークに並ぶ「131」の通算9アンダーで、首位タイに立っている。昨年覇者で世界ナンバーワンのジェイソン・デイと、アルゼンチンのエミリアーノ・グリージョが2打差で追う展開となっている。

「全英オープン」王者のヘンリック・ステンソンと、2010年の「全米プロゴルフ選手権」王者であるマルティン・カイマーは、ヨーロピアンツアー勢で同組となったが、スタートできなかった。明朝、ステンソンは通算6アンダー、カイマーは1打差の通算7アンダーから、さらなる上位進出を目指す。

米国のケビン・キスナーは3日目のラウンドを終え、見事「65」をマークして通算5アンダーとした。2008年の大会王者であるパドレイグ・ハリントンも、同じく「65」をマークし、通算4アンダーにつけた。

3日目をノーボギーに抑え、5番、6番、12番、14番、18番でバーディを奪ったアイルランドのハリントンは、柔らかいコンディションにより週末のスコアは伸びると感じている。

「コースは確実にスコアが出しやすい状況になっている」とハリントン。「僕は今日の状況を最大限に生かした選手の一人かもしれない。平均的なプレーだったけれど、利を生かし、チャンスで決められた。然るべきときに然るべきショットが打てたし、良くないショットを打っても痛手を被らなかった。何をやってもうまくいく一日だったね」。

「実際のプレーよりスコアが良いというのはいいものだよ」

ホーンが鳴り響く直前に、この日最後の67ストローク目をタップインで決めたラッセル・ノックスは通算3アンダーで終えており、1打差でともに3日目を「66」でラウンドしたシャール・シュワルツェルとバースデーボーイのジャスティン・ローズがつけている。

通算1アンダーで、見事6連続バーディでこの日のラウンドを締めくくり、「69」をマークしたフランチェスコ・モリナリが続いている。

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