松山英樹の名も…過去のデータが示した13人のグリーンジャケット候補
europeantour.comが過去スタッツを精査
世界最高クラスの選手たちが今年最初のメジャーでティアップする「マスターズ」の開幕が間近に迫った。europeantour.comのジェイミー・ケネディーが過去のスタッツを精査し、今年グリーンジャケットを獲得するかもしれない13人の候補者を選定した。
ご存知の通り、「マスターズ」はメジャーで唯一開催コースの変わらない大会である。それゆえ、これまでの統計に目を向けると、オーガスタで成功を収める上でのいくつかの傾向が浮き彫りになる。オーケー。では今年、誰がグリーンジャケットに袖を通すかもしれないのか、見ていこう。
フィールド総数: 91
まずはルーキーをカットする。というのも、37年前にファジー・ゼラーが優勝して以来、「マスターズ」では初出場の選手は優勝していないのである。今年のフィールドにはアンディ・サリバン、ラッセル・ノックス、キラデク・アフィバーンラト、そしてラファ・カブレラベローら19人の初出場選手が含まれるが、スタッツはこれらの選手にとって夢のデビューとならないことを示唆している。
残り選手数: 72
近年、オーガスタは改修により距離が伸び、パー4の6ホールが450ヤード超になるなど、今ではツアー屈指の長いレイアウトとなった。これにより、最近の「マスターズ」は、パワーのある選手に分があり、新しい世代のチャンピオンが誕生する傾向にある。ちなみに、「マスターズ」制覇を果たした最後の40歳以上の選手は、1998年に41歳で大会を制したマーク・オメーラだ。今年のフィールドに含まれる40歳以上の選手は21人。我々はこの段階で、フィル・ミケルソン、イアン・ポールター、アーニー・エルス、リー・ウェストウッド、そしてザック・ジョンソンといった面々にサヨナラを告げなければならない。
残り選手数: 51
恐らく、大会前の調子とオーガスタでの成功との関係性は、我々がリサーチした中で最も興味深いスタッツとなろう。驚くべくことに、ここ15回の「マスターズ」で、実に12回は、マグノリアレーンへ向かう前の直近の10大会で少なくも1勝を挙げている選手が制している。「マスターズ」ではその年で最も屈強なフィールドが形成されるわけだが、ここまで残ったなかでは33選手が出場した直近の10大会で勝利を収めていない。ここでは、ヘンリック・ステンソン、シェーン・ローリー、ダスティン・ジョンソン、そしてパトリック・リードといったポテンシャル大の強豪が振るい落とされることになる。
残り選手数: 18
「マスターズ」は毎年オーガスタで開催されるとあり、多くの選手はコース特有の戦略を磨いており、グリーンジャケットを勝ち取るのに適したプレーを明らかに熟知している。実際、ここ26回の「マスターズ」で19回はそれまでオーガスタでトップ10入りを果たしことのある選手が制覇しているのである。この段階まで残った18選手の中で、過去に「マスターズ」でトップ10入りの経験がないのは5人。ダニー・ウィレット、グレーム・マクドウェル、ブランデン・グレース、ビクトル・デュビッソン、そしてジェイソン・ダフナーがここで脱落する。
残り選手数: 13
さあ、これで決まりだ! 91人の選手を段階的にわずか4つのスタッツでカットしたところ、13人が残った。この面々が、我々の精査したスタッツの示した今年のオーガスタの優勝候補となる。
ジェイソン・デイ、リッキー・ファウラー、セルヒオ・ガルシア、マーク・レイシュマン、松山英樹、ロリー・マキロイ、ルイ・ウーストハイゼン、ジャスティン・ローズ、シャール・シュワルツェル、アダム・スコット、ブラント・スネデカー、ジョーダン・スピース、バッバ・ワトソン(以上、13選手)