スタートダッシュを決めたウォーレンがポルトガルで首位発進
「ポルトガルマスターズ」は初日のラウンドを終え、猛烈なスタートダッシュを決めたマーク・ウォーレンが1打差の単独首位発進を決めた。
スコットランドのウォーレンが出だしから6連続バーディを決めたことで、前評判通り、ラフのないビクトリアGCでの「59」達成の可能性について囁かれ始めたが、7番のボギーで失速したウォーレンは、結局その後3つのバーディを加え、8アンダーの「63」で初日をラウンドした。
首位に立ったウォーレンは、現在「レース・トゥ・ドバイ」で67位につけており、シード権に関しては完全に安全圏に入っているが、目下110位につけるエディー・ペパレルのように、リーダーボードにはギリギリのところでシード権争いを繰り広げる選手の名も散見される。
そんなイングランドのペパレルは、見事プレッシャーを払いのけて初日「64」をマークし、同胞のマシュー・ボールドウィンとカラム・シンクウィン、フィンランドのミッコ・コルホネン、そして米国のデビッド・リップスキーと並ぶ2位タイにつけた。
コルホネンはシード権確保へ向け、トップ26入りが必要な状況となっており、ボールドウィンに至っては2位以上がシード権確保の条件となっている。
6位タイにつけるスウェーデンのイェンス・ファーブリングも同じくシード権確保へ向け2位以内が必要な状況となったおり、他にはアレハンドロ・カニサレスとナチョ・エルビラのスペイン人コンビ、イングランドのクリス・ペイズリー、そしてフランスのエドアルド・エスパーニャが6位タイグループにつけている。
この日はフロントナインよりもバックナインの方が平均スコアは良かったため、ウォーレンが9番でこの日7つ目のバーディを奪ったときは、まだ「59」達成の可能性は十分に残されていた。
その後の3連続パーでその望みは絶たれることとなったが、ウォーレンは13番で目を見張るティショットからバーディを奪うと、15番でもバーディを奪った。
「これまで6、7連続でバーディを奪ったことはあると思うけれど、ラウンドのスタートからというのはなかったね」とウォーレン。「100パーセント完璧なスタートだった。自分にとって全てが正しい方へ行っていたし、距離感も良く、近くへ寄せ、幾つかタップインもあった。最高のスタートだったね」。
「何よりも自分の期待値をコントロールするのが重要なことだと思う。とにかく近くへ寄せてバーディを獲りたがり、ゴルフは簡単じゃないと思い知らされることが多々あるからね」。
「自分のプレーを見直す必要のあるホールは幾つかあるけれど、全体的にはバックナインでも前進し続け、2アンダーで回れたことに満足しているよ」。
ペパレルは1番と9番でボギーを叩くも、その間3つのバーディを奪い、前半を「34」として後半へ折り返すと、その後の5ホールで6つスコアを伸ばした。これは、切れを見せたアイアンショットに依るところが大きく、10番と11番で見事なショットからピン側へ寄せると、パー5の12番ではすばらしい2打目でグリーンを捉えてイーグルをお膳立てした。
13番ですんでのところでホールインワンを逃したペパレルは、続く14番で2打目をピン側3メートルへ寄せバーディを奪い、リーダーボードの上位へとジャンプアップした。
コルホネンはこれまで2010年、2012年、2013年、そして2014年のQスクールでトップ通過を果たしていることもあり、Qスクール行き自体には恐れを感じていないものの、この序盤の勢いを持続することができれば、Qスクール行きを回避することができる位置につけている。
3バーディ、1ボギーの「33」で前半をラウンドした36歳のコルホネンは、その後5連続バーディを奪って首位に並んだ。16番ではボギーを叩くも、最終ホールでは2打目をタップイン圏内へ寄せ、この日9つの目のバーディを奪った。
この日真っ先に7アンダーで上がったリップスキーは、前半を「35」とするも、後半のフロントナインで6バーディを奪ってリーダーボードを駆け上がった。
同じく10番スタートとなったシンクウィンは11番のダブルボギーを乗り越え、前半を「32」とすると、後半のフロントナインも「32」でまとめた。一方、ボールドウィンは8バーディ、1ボギーで初日をラウンドしている。
ディフェンディングチャンピオンのアンディ・サリバンは、目下絶好調のアレックス・ノレンと並ぶ4アンダーの22位タイ発進となった。