2016年 アバディーンアセットマネジメント ポール・ローリーマッチプレー

波乱が相次ぐなかA.ノレンが準々決勝進出

2016/08/06 07:18

アーチャーフィールドでの「アバディーンアセットマネジメント ポール・ローリーマッチプレー」2日目は、多くのシード選手が敗退する波乱の一日となったが、スコットランドでの二冠を狙うアレックス・ノレンは順調に勝ち上がった。

「アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン」王者である第2シードのノレンは、この日、トップシードのクリス・ウッドと第3シードのマシュー・フィッツパトリックの敗退を目の当たりにした。

ウッドはベスト32でダニエル・ブルックスに敗れ、好調を保っていたフィッツパトリックはベスト16でアレハンドロ・カニサレスの軍門に下ったのに対し、ノレンはレナート・パラトーレナチョ・エルビラを撃破した。

ベスト16のエルビラ戦では、前後半の折り返しで相手に先行を許すなど、ノレンは必ずしも主導権を握っていたわけではなかったが、11番と15番でバーディを奪うと、続く16番でスペインのエルビラがボギーを叩いたことにより、2&1で勝利をたぐり寄せた。

「こういうタイプのコースやリンクスゴルフは大好きなんだ」とノレン。「僕らは長い間マッチプレーをプレーしていなかったから、それも楽しみの一つだったね」。

「ここ何日かプレーしてみて、僕は以前ここに来たことがあるような気がしてきたし、ここがとても気に入ったよ。もちろん、もっと早くに勝てれば良かったけれど、すごくいい感じだよ」。

「マッチプレーはタフなんだ。良いマッチを3戦プレーしたけれど、今はゆっくり休まないとね。長い一日で頭が疲れているからね。このマッチプレーというのは、いつもより労力を必要とするんだ」。

ノレンはスウェーデン対決となった準々決勝でヨハン・カールソンと対戦することになった。第10シードのカールソンは、11番からイーグル、バーディ、バーディ、バーディとしてホールを連取し、4&3でクリス・ペイズリーを退けた。

カニサレスはレベルの高い試合で見事なパフォーマンスを見せ、フィッツパトリックを敗退へと追いやった。

フィッツパトリックはベスト16に残った選手では、最も調子の良かった選手の一人であり、ベスト16の試合では15ホールを3アンダーで回ったが、ノーボギーで7バーディを奪ったスペインのカニサレスには到底及ばず、4&3と大差での決着となった。

ダレン・クラーク率いる「ライダーカップ」欧州代表チーム入りを狙うフィッツパトリックは、1回戦を4&3で、2回戦を6&5で勝利しており、結局、今週は16番ホールをプレーしないまま家路につくことになった。

カニサレスの次戦の対戦相手は、これまた16番を一度もプレーすることなく順調な勝ち上がりでベスト8進出を決めたジェームス・モリソン

今週、43ホールを18アンダーでプレー中のイングランドのモリソンは、金曜の午後に行われたベスト16で、2アンダーで回ったマイケル・ホーイを4&3で退けた。

「ここへ来た時、とにかくゴルフコースの景観が気に入ったし、バックスイングが良い位置に収まるや否や、瞬時に自信を深めることができたんだ」とモリソン。

「このまま走り続けるよ。パットは良いし、ショットは最高なんだ。とても、とても満足しているよ」。

昨年準決勝進出を果たしたマーク・ウォーレンに劇的な勝ち方をしたヘイドン・ポルテウスは、準々決勝でアンソニー・ウォールと対戦する。

ベスト16では、4ホール終了時点でウォーレンが3アップとリードするも、11番のイーグルで波に乗った南アフリカのポルテウスは、3ホールを連取し1アップで勝利した。

ウォールは残り5ホールで3アップと、リチャード・グリーン相手に優勢に試合を進めるも、ウォール自身がポール・ローリーにベスト32で勝利した時にそうであったように、豪州のグリーンも終盤に盛り返しを見せ、勝負はエクストラホールへともつれ込んだ。

それでも、ウォールは1番でバーディを奪って勝ち抜けを決め、この日曜は16年振りの勝利を目指すことになる。

準々決勝残りの一枠には、共にタフな試合を物にしたマキシミリアン・キーファーオリバー・フィッシャーが入った。

フィッシャーは12ホール終了時点で4アップと主導権を握るも、14番と16番でボギーを叩いて相手に付け入る隙を見せたが、続く17番でバーディを奪ってリッチー・ラムゼイを3&1で下した。

ベスト16でブルックスと対戦したキーファーは、最大リードが2アップに留まる接戦を繰り広げるなか、16番でイングランドのブルックスがボギーを叩いたことで2アップとして迎えた17番をハーブとしてベスト8進出を決めた。

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