御年50歳のミゲル・アンヘル・ヒメネスが「トルコ航空オープン」初日を「63」の9アンダーでラウンドして単独首位に立ち、自身の持つ欧州ツアー最年長優勝記録の更新を狙える位置につけた。

スペイン出身のヒメネスは出だしの10番で2打目を直接カップに沈めてイーグルを奪うと、その後は7バーディ、ノーボギーの完璧なゴルフを展開した。

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これによりヒメネスは2位のイアン・ポールターに1打差をつけて単独首位に立ち、3位には7アンダーでルーキーのティレル・ハットン、オーストラリアのウェイド・オームスビー、そしてジンバブエのブレンドン・デ・ヨングが続いている。

上海で開催されたファイナルシリーズ初戦の「BMWマスターズ」の最終日で「88」を叩いたヒメネスは、翌週の「WGC HSBCチャンピオンズ」でも苦しみ、ここ8ラウンドは通算33オーバーだった。

しかし、来年1月に51歳の誕生日を迎える欧州ツアー歴代最年長優勝者のヒメネスは、モンゴメリーマックスロイヤルで見事な盛り返しを見せた。

「まだ初日だが、このコースで9アンダーというのは良い出だしだ」とヒメネス。「良いスコアで回るのはいいものだな」

「（10番では）ロブウェッジで良いショットが打てた。良いプレーをすれば、プレーが楽しくなり、それが良いスコアを出す秘訣なのだよ。ゴルフはまだ刺激的だし、今日、私は楽しんで良いスコアを出すことができた」

「私は森林コースが好きなのだ。良い心持ちがするものだし、ここは全てが揃っている。 いくつか長めのホールがあり、短めのホールがあり、それらが良い具合に混じり合っている。このゴルフコースは居心地が良いのだよ」

「このスコアは特別だ。というのも、ここ数ヶ月は少し苦しんでいただけに、アンダーパーで回れて良い気分なのだ。全てが良くなってきている。グリーンでも良い感じでボールを転がせるようになってきており、全てがしっくり行き始めているので、大きな助けとなっている」

ポールターは公式世界ゴルフランキングの降下に歯止めをかけるべく、最近になってギアを替えた。上海では6位タイに入ったことにより同ランキングを44位から40位に上げ、トルコでは古いパターに戻し、1イーグル、7バーディ、1ボギーを記録した。

「良い調子だ」とポールター。「ほんの数週間で自信を取り戻せた。うずきや痛みがないのも良いね。力を感じるし、それは練習できることを意味する。練習ができ、パットが決まり始めれば、今の僕のように完全なる自信を持ってプレーすることができるんだ」

大会初日は出場78人中50人がアンダーパーでラウンドする好スコアが続出する一日となったが、ロリー・マキロイによるここ3年で2度目の“レース・トゥ・ドバイ”制覇の阻止を目論む3人の選手は、リーダーボードの上位にその名を連ねるには至らなかった。

セルヒオ・ガルシア、「ライダーカップ」でガルシアのチームメイトだったジェイミー・ドナルドソン、そしてドイツのマルセル・シームにはまだマキロイを抜き去るチャンスが残されているが、それにはトルコと来週のシーズン最終戦となる「DPワールドツアー選手権 ドバイ」での2連勝が必須となる。

この3人のベストスコアはシームの「70」で、「BMWマスターズ」王者の彼は12番までは5アンダーで回りながらもこのスコアにとどまった。ドナルドソンは3アンダーまでスコアを伸ばしながらも最終的にはイーブンパーで初日を終え、ガルシアは「75」と大きく出遅れた。

バックナインからのスタートとなったガルシアはパー4の10番でバーディを奪う理想的なスタートを切ったが、その後はパーが続き、18番を3パットしてボギーとすると、続くパー5の1番でもボギーとした。

ガルシアは2番ではバーディを奪うも、パー5の4番ではまたしてもボギーを叩き、6番では事態は悪化の一途を辿った。世界4位のガルシアはティショットを池に入れると、その後はロストボールの憂き目に遭い、このホールを7打のトリプルボギーとしたのである。

これによりガルシアは首位から12打差の64位タイとなり、その1打後方には自身の設計したコースを「76」でラウンドした、600回目の「欧州ツアー」出場をこの大会で果たしたコリン・モンゴメリーがつけている。

金曜日に行われる第2ラウンドのティタイムは90分前倒しされたが、これは雷雨の予報によるものである。

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