3年ぶりの亜ツアー日本開催に石川遼が思うこと
◇アジアンツアー◇インターナショナルシリーズ ジャパン presented by マオタイ 事前(7日)◇カレドニアンGC (千葉)◇7116yd(パー71)
18番ホールのスタンドではアジア風の音楽が流れ、ティイングエリア付近では英語を中心とした曲が日本ツアーと異なるムードを演出する。本大会は日本ゴルフツアー機構(JGTO)の日程に含まれないアジアンツアーの単独競技。開幕前日にプロアマ戦をプレーした石川遼は、日本のコースであっても「運営が変わると雰囲気は変わりますね」と話した。
アジアンツアーが日本で開催されるのは、2022年の共催競技「シンハン ドンヘ オープン」以来3年ぶり。海外ツアーの日本招致は容易でないことを理解した上で、近年日本の若手が積極的に海外へ飛び出す機運の高まりを思えば「DPツアー(欧州ツアー)やPGAツアー(米ツアー)の共催もあったけど、もっと(日本開催での海外ツアーが)増えてほしい」というのが選手目線での切実な願いだ。
大会はアジアン・日本の両ツアー枠のほか、「世界ランキングトップ300位」などの出場資格も設けられている。今週のフィールドで世界ランク最上位は143位のジョン・キャトリン。次週の海外メジャー「全米プロゴルフ選手権」(ノースカロライナ州クエイルホロークラブ)のフィールド入りをしている34歳で、アジアン6勝、欧州3勝の実績を持つ。ブライソン・デシャンボーやフィル・ミケルソンらがいるLIVゴルフにも今年から加わっており、ほかにも様々なツアー経験と十分な実績を持つ選手が多い。
本大会はアジアンツアーの高額大会「インターナショナルシリーズ」の第3戦で、全10試合のシリーズ内で争う年間ランキング1位になればLIVゴルフへの道が開く。「選手からすると、自分のキャリアの選択肢が増える。そこは良いと思うし、それをうまくキャリアに合わせて(選手それぞれが)選べばいいこと」と持論を展開した。
本コースは2022年「全米オープン」の予選会にも使われた舞台。「久しぶりに回ったけど、コースは覚えている。セッティングは(日本の試合と)変わらないかなと思うけど、コース自体が難しい」と開幕を見据えた。(千葉県横芝光町/石井操)