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“パーマーの後輩”として 青島賢吾が挑む夢の舞台

大学生による米国選抜vs世界選抜の男女混合対抗戦「アーノルド・パーマーカップ」に今年初出場を果たす20歳の青島賢吾。「夢のような舞台だし、パーマーさんの後輩として出られるのはすごく嬉しい」。メジャー7勝を含む米ツアー62勝の故アーノルド・パーマーも通ったウェイクフォレスト大の後輩として、特別な思いを胸に決戦の地に立っている。

東京で生まれたが、2歳のときからハワイ、カリフォルニアと移り住んだ。10歳から4年間は東京に戻ったが、それ以降はまたアメリカ生活が続いている。大学選びにもパーマーの影響はあったという。「パーマーさんのことは、ゴルフをしない人でも知っている。そういう人を輩出した学校に行ける機会はそうそうないし、ウェイクフォレストのゴルフ部として、アジア国籍のアジア人は僕が初めて。アジア人が歩んだことのない道を歩んでみたいという気持ちもあった」と、ノースカロライナの名門大学への道を選んだ。

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現在は大学2年生だが、初年度はRedshirt(赤シャツ)と呼ばれる制度を使って試合出場はなし。これは原則4年間に限定される大学ゴルフの出場期間を1年間延期し、翌年から行使できる制度。つまり青島にとっては今年がゴルフシーズン1年目となり、進学を予定している大学院1年目までの4年間を大学ゴルフの競技期間として使うことができるという。

「周りの1年生を見ていると、大学の寮生活や新しい勉強の仕方に慣れて、それにゴルフでいろんな試合のやり方にも慣れるというのは、18歳にとってはツライと思った。自分は学校しか慣れるものがなかったから、そのトランジション(移行)が楽だったし、それがうまくできたから、いまの結果につながったと思う」と、昨年秋から今年に掛けて、大学の試合で好成績をマークして、今大会の出場へとつなげた。

開幕前日のアマ・アマ(出場選手とゲストのラウンド)中、世界選抜のマーク・イメルマン監督が青島たちのプレーを眺めていた。そのとき、青島は一緒に回るゲストにアプローチのアドバイスをした。「マークはそれをすごく評価するんです」と青島はいう。「ゴルフのことよりも、『アマチュアの方にああいうふうに一瞬、間を置いて話すのはすごく大事なことだから、これからも続けなさい』って」。

プロスポーツの最先端を行くアメリカで、大学生チームの監督が指摘するのはそんなことが多いという。「アメリカの環境がそうするんじゃないかなと思います。ゴルフだけ上手い人はぞろぞろいる。でも、ゴルフがうまいだけじゃ、人に好いてもらえない。ゴルフって人に好かれて、ファンの方やスポンサーさんがいないと成り立たない職業なので、そういうところもちゃんとしないと成功しないのかなと思います」。その究極のお手本がアーノルド・パーマーというわけだ。(アーカンソー州リトルロック/今岡涼太)

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